自然と呼応するシンプルな造り住む人が描いていく
家は白いキャンバス

(2015.06.03)

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自然と一体になれる家

ふと降り立ったJR川越線の高麗川駅。自然に恵まれトレッキング客も多く降り立つこの地に、倉庫を借りたことがきっかけで、美術家・青木聖吾さんは6年前にアトリエ兼住居を建てることを決意する。「まわりの景観と115坪の敷地を活かして、アトリエと住居をいかに空間に取り込むか、いかに全体と呼吸させていくかがテーマでした」。中庭の向こうには川が流れ、さらにその奥に杉の木の林が広がる。自然との一体感がダイナミックに感じられ、心地よさに包まれる。

「建築家にお任せにはしたくない」というのが、青木さんの強い思いだった。施主と建築家を結ぶ紹介サイトに登録し、ノミネートした20人ほどの中から9人と面談。そしてU建築企画の鈴木正憲さんに依頼することに。「中にはものすごい経歴の人もいたのですが、いちばん自分の目線に近い、フィーリングの合う人を選びました」。

青木さんのリクエストは、“できるだけシンプルでミニマルな白い箱のような家” にすること。「建築家によっては“それでは建築家の入る余地がない”と言うのですが、シンプルな方がその人の色が出ると思うんです。プロダクトにしても変にデザインされていると使いにくい。人が使い込むものはシンプルな方が使いやすいし、長く使えると思います」。

そして、青木さん自身が作品を描くための、キャンバスのような家が出来上がった。

詳しくは Web Magazin 100%LiFE へ → http://100life.jp/feature/19093/