都市生活者のためのプラットフォーム内と外をゆるやかにつなげ、
時の移ろいを映す家
(2015.07.15)
建築家が自邸で空間配置を実験
取材前日にフランスから帰国したばかりの菅原さんは建築家。パリの国立建築・文化遺産博物館とフランス建築家協会の2カ所で講演を行ってきたという。
講演で主に取り上げたのは、昨年完成した埼玉の幼稚園と自邸を含む5作品。その自邸に今回はうかがった。「都市部に建つ実験住宅のプロトタイプのようなものをこの自邸ではつくりたかった」と菅原さんは言う。
建築家の自邸は、住の快適さを求めるだけでなく、施主がいる場合にはできないような実験的な意味合いをもたせることが多い。ここではまず、敷地が十分に取れない都市部での空間配置のあり方について考えたという。