さむらいペンギン 23 achiナイトフィーバー

(2012.06.25)

◆23 「achiナイトフィーバー」

ズッチャズッチャ♪
地球温暖化防止のチャリティー
イベント”achiナイトフィーバー”
開催ぃ〜!!

「今日こそ!
    101回目の告白で!
 ナタリーちゃんの心を、
      ゲットするでぇ!!」

モーパッサンはそう言うと、ホール
で踊り狂うペンギンたちの中へ入っ
ていった。

「何や! ギュウギュウやん!
ナタリーちゃんは…どこなんや?」
あたりを見回すが、
ペンギンペンギンペンギンだらけ。

ズッチャ♪ ズッチャ♪

「ホンマキツイわ!
島のペンギン、みんな来てるんと
ちゃうか……あっあれは!
      デェマ師匠!!」

ズッチャ♪ ズッチャ♪

「さすが師匠……
そんなことよりナタリーちゃん!!」

モーパッサンは、ペンギンの壁を
かき分け、さらに奥の方へと進んで
行った。

「はぁ…ペンギンが多すぎて、
ナタリーちゃん。
帰ってもうたんかも……あっ!」

「ナタリーちゃん!」

  バス!

「お飲み物はいかがですか?」

「あっ、シゲロウ……くん」

  あ
  れ
  ぇ
  ぇ
  ぇ
  ぇ
  ぇ

  

   ピ
   ュ
   |
   ッ
 

 ドシィィィィン!!

 恋のステージで、早くも降板した
モーパッサン。
彼は落下の衝撃で、気を失った。

ハッ…
「ここは…ココナッツ…
      誰もおらへんやん。
 achiナイトフィーバーは…
       終わったん…や?
 あれ?! デェマ師匠ぉ!!」
  

「あっ! 米闘勉がぁ!!」

「”楽しい剣道”も! お面も!
     ぐちゃぐちゃやん!!
 師匠! なんで!?
  そんなことするんですか!」

バサッ!

突然、デェマの黄色い傘が開いくと、

ススーッ。

「ナタリーちゃん…シゲロウ……」

   
    ブチュ〜

「うわぁぁぁ!!!」

ハッ!
「ゆ、夢かぁ……あいててっ…
そういや…誰かに…
   蹴落とされたんやった……」
  
            ズッチャ♪
     
                ズッチャ♪

 
「うむ? ココナッツから…
…音楽…聞こえるやん。
achiナイトフェィーバー…
まだ! やってるやん!!
ナタリーちゃーん!
  待っててやー!!」

ズッチャ♪
     
                 ズッチャ♪
ズッチャ♪

モーパッサンは叫びながら、氷壁を
登り始めた。

モーパッサンの愛は!
ナタリーちゃんに!
届くのかぁー!!