さむらいペンギン 48 ギザギザハート

(2013.05.15)

◆48 「ギザギザハート」

嵐のようなスナギモの張り手!
ついに!
追い詰められたモーパッサン!!

  グワシィ!
グワァァ

ギリリギリリリリ…
スナギモの鯖折りで!
息が出来ないモーパッサン!!
次第に意識が遠のいていく…

 
 ボトン

モーパッサンの生命線・竹刀!
”米闘勉”が右手から滑り落ちる。

スナギモはグフフと嗤いながら、
「兄ちゃん…
  気絶するのはまだ早いぜ!
俺が角界から追い出されちまった
禁じ手 ” 嘴突き”!!
こいつで目を覚ませてやるぜ!!」

グサ!!

スナギモの嘴突きが、
モーパッサンの右目に直撃!!

「キャーッ!!」

恐怖で凍りつく観客たち。

ポタッ

お面から滴った血が、
白い大地に真っ赤にはねた。
モーパッサンは、死の口付けを
受け取ったかのように動かなく
なった……

「兄さん!!
俺たち破産だぁ!!!(泣)」
そう叫びながら賭け券を
破りはじめたシゲロウ。

「待て!! 弟よ!!!
どうやら様子がおかしいぞ!!!

右目を貫いたはずのスナギモが
苦しんでいるじゃないか!」

「兄さん!!  これは一体!?」
千切り捨てた賭け券を拾いだす
シゲロウ。

「むむむ……ハッ!
弟よ! モーパッサンのお面を
よく見るんだ!!!

モーパッサンは嘴突かれる瞬間!
お面の隙間にスナギモの嘴を
ひねり挟んだのだ!!
そのため額は切れたが、スナギモ
の嘴をしっかりと抑え込んでいる
じゃないかっあ!!!」

苦しむスナギモは、
ぐぐぐぐっと顔を歪めると…

ウガアアア!

力づくで嘴をお面から引き離し、
モーパッサンを放り投げた!

放り投げられたモーパッサンは、
空中で竹刀・米闘勉を掴むと、
すぐさま竹刀を構えた。

そんなモーパッサンを、
スナギモは恨めしげに睨みながら…

「相撲なんざよ!
とっくの昔に捨てたのによ!
相撲の技なんざ……
やるんじゃ…なかったぜ!
おめらぁ!
メガ焼酎を二本!!
持ってこいや!!!」

セコンド三平と八郎が、
巨大な焼酎を両手で抱えやって来た。
 スナギモはその巨大な焼酎を
両手で掴むと、

バリーーーーン!!

「俺はもう!
小結・砂輝王じゃなくてぇ!
ギザギザハートの
ドン・スナギモ様よ!
だからよ…
ルールー無用!!
ギザギザとやらせて
もらうぜぇ!」

         

ドドドドドド!!
気迫のスナギモ!
それに対して気力体力も限界の
モーパッサン。

その時!
「達磨斬りじぇ!!」
またデェマの声が聞こえた!

「達磨斬り!
やるしかないで!」

ついに次回!
達磨斬り!!
炸裂か!!!!