さむらいペンギン 46 燃えよスナギモ

(2013.04.03)

◆ 46 「燃えよスナギモ」

ピチャリ!

一升瓶のヒビから、滴る雫。
それを合図に!
モーパッサンから攻撃を仕掛ける!!

バシッ!
           ガッ!!

     ガッ! 
 バシ!  

激しい攻防。

「やあ、みんな。
プチプチ島のイケメンカリスマ
剣道コーチそれが俺、シゲロウだ。
隣にいるのは、
カリスマ解説ペンギン、
兄貴のシゲールだ!」

ピーストリーム配信をはじめた
シゲロウ。
「シゲールさん、
この試合運びはどうでしょうか?」

「私の見たてでは……
スピードはモーパッサン選手が
有利☆☆
パワーは質量のあるスナギモ選手が
有利☆☆
しかし、
戦い慣れという意味ではスナギモ
選手の方が有利☆☆☆☆」

「なるほど!
確かに、屁を毒ガスとして使う……
まさに俺様、 シゲ様好み!
斬新!! 関心!! 失神!!」
と絶賛のシゲロウ。

「関心している場合じゃないぞ、
弟よ!
モーパッサンに勝ってもらわなけ
れば…
我々兄弟は破産するんだぞ!!」

「がんばれモー!
   パッサーン!!」

 バシッ!
     バシッ!!
             ガッ!

    ガッ!

現金な兄弟の応援があってか、
スナギモを押し始めたモーパッサン。

「うぉらぁぁぁぁぁぁ!!」

雄叫びと共に!
一升瓶を大きく振るスナギモ。
それに合わせ後ろに大きく飛びの
いたモーパッサン。
 ふたたび、二匹の距離が開く。

「はあ、はあ、はあ……
兄ちゃん…さすが若いだけあって
元気じゃねーか…はあ。
喉が乾いたからよ…ちょいと一杯…」

くいっと!

日本酒「夢氷」をぐいぐい飲み
始めたスナギモ親分。

   プハ!

スナギモは九兵衛をちらりと見ると、

ポイ!

突然、九兵衛のマッチが、
スナギモの目の前に飛んできた。

ブゥオオオオオオオオオ!!!!

マッチの火に酒を吹きかけ!
ペンギン火炎放射機とかした、
ドン・スナギモ!!

ブゴオオオオオオ!!!

    ゴゴゴ……

消えたスナギモ!?

「モーパッサン!
      上じゃ!!」

また、デェマの声が聞こえた!?
モーパッサンはすぐさま夜空を
見上げると!!

うおおおおおおおお!

炎はフェイント!!
スナギモが巨大な鉄球のように
落ちてきた!!

ドスーーン!



ヘビーな一撃を!!
竹刀・米闘勉で受け止める!!!

モーパッサン!
ペンギン煎餅に!!
なってしまうのか!!!