◆22　「お誘い　　」

三週間が過ぎた。
achiのメンバーたちは……
「三平ぇ〜
　　　　酒ぇ〜買ってきな〜」

「ネギマさん。
　　　　　もう、お金がないっす」

「なっ〜！　
なんやて〜！！」

ココナッツ本店——
「シゲロウ、今日はもう閉めようか」

「はい、兄さん…」

　　　バーン！

「こんばんは〜
ちょ〜っと、
ご相談に乗ってもらえないかな〜？」

翌日——プチプチ高校

ザワザワ。
「achiナイトフィーバー！？」
「シゲロウの店じゃん！」
「寄付金5Pen……
　　　そんな高くないよ。行く？」

　
　プチ高は、achiナイトフィーバー
の話題で持ちきり。

放課後——
　勇者の秘儀”達磨斬り”。
その修行を続けるモーパッサン。

　　スッ

　　
　　バスッ！

「あかん！　
　頭を割るんで精一杯や！！」
モーパッサンはうつむくと、
「ホンマに…
　達磨斬り…出来るんかな……」

ピョコリ。
「モーパッサン、元気ないね」

「あっ！
ナタリーちゃん！
ど、ど、ど、どどどっどど……
どうしたん？
　　　ぼく何かしてもうた！？」

「ううん。
モーパッサンって明日……
achiフィーバーナイトに行くの？」

「achiフィーバにゃんとかぁって…
シゲロウのところの。
う〜ん、たぶん行かへんな。
僕、勇者の修行をしてるから」

「えっ、行かないの……残念。
あたしは行くつもり。
モーパッサンも…
来てくれたら…
嬉しいな……
　　　じゃあね、モーパッサン」

　呆然と立ち尽くすモーパッサン。
しばらくすると、興奮でプルプル
と震えだし——
「ホンマに…ホンマに…ホンマに…
ナタリーちゃんが…
ナタリーちゃんが！

僕を！
誘ってくれたやーん！！」
と、青春の雄叫びをあげた。

achiナイトフィーバー開会式——
ガヤガヤ……

ピィゴ！

「皆様、こんばんは〜
achiナイトフィバーに〜
ご参加して頂き〜
ありがと〜うございま〜す。
私〜achiの副リーダーのネ・ギマと
申しま〜す。
本日は〜こんなに沢山のペンギン方
が参加〜してくれるとは〜思っても
みませんでした〜」

ムギュムギュ〜ッ

「皆さん〜から頂いた寄付金は〜
地球温暖化を食い止めるために〜
役立ていきま〜す。
DJは八郎！　　チャンコは三平！
　　　　電気は九兵衛！

achiナイトフィーバ〜
みんな〜！
フィ〜バ〜しようぜぇ！！」

次回は！
氷が溶けるほど！？
フィーバーするぜぇー！！