さむらいペンギン 30 死んだように〜

(2012.09.10)

◆30話 「死んだように〜」

敵討ちに、
飛び出したモーパッサン!
その命運やいかに!?

保健室——

「シゲロウ、モーパッサンは
えらく慌て出ていったじぇ。
何があったんじゃ?」
と、デェマ。

「デェマ校長。
モーパッサンは、拾い食いをした
ようで——
”家の便器じゃないと、落ち着か
へんねん!”
と言って、出て行きました」

ココナッツ——

今夜のachiオイチョナイトの準備を
するachiメンバー達。

そんな中、上機嫌の九兵衞は、
「三平! 八郎!
オイラのキューさばき、
イケてただろう!
お面野郎に、
ブレイクショットよ!」

「こら〜九兵衞〜
つまんねぇ〜こと言ってね〜で。
さっさとトナカイさんの角〜
付けて〜おいちょの準備をしな〜」
と、サンタ帽のネギマ。

「は〜い、兄貴」
素直にこたえる九兵衞。
そこに、
ギィーッ

扉の音と共に、
ペン影がひとつ入ってきた。

九兵衞は、影の主を睨むと、
「おめぇ〜またオイラに、
 ブチノメされに来たのか?」

「ちゃう!
僕はナタリーちゃんの!
敵を打ちに来たんや!!」

「ふざんけんな、ガキがぁ!
これでぇ!
ブレイクショットだぜぇ!!」

ガチーン!

保健室——

デェマは、帽子をかぶり直すと、
「ところでシゲロウ。
倒れておったナタリーの様子は
どうじゃ?」

「その…ナ、ナタリーちゃんは…
ナタリーちゃんは……」
 

パチッ
パチッ

「死んだように寝てました」

   フワァ〜

ココナッツ——

ガシャーン!

九兵衛は、すぐに立ち上がると、
「このガキがぁ!
   ナメんじゃねぇ!!」
そう言うと、
再びモーパッサンに襲いかかる。

だが!

桜吹雪斬りをマスターした
モーパッサンには——

 

  

     バチーン!!            
         

九兵衛が、止まって見える。

さらに!

そのモーパッサンの背後から、
八郎が!!

 
     バシュ!

一刀両断。

怒れる勇者!
モーパッサン参上!!