毎年恒例バレンタインデー前の大人気イベント『サロン・デュ・ショコラ』。昨年は会場を伊勢丹新宿店から新宿NSビルに移し、賑わいも一層でした。今年も同会場にて１月27日（水）～31日（日）に開催、19か国、約100ブランドのショコラが集結します。今年のテーマは「カカオの誘惑。ショコラの冒険」。花形シェフたちが精錬された技術とクリエイティヴィティを注いでつくるショコラは2016年、どんな展開を見せているのでしょうか。

今年の初登場には女性シェフ率いるブランドが。ここではふたつに注目してみましょう。『アリーヌ・ジェアン』は名門『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』出身。南仏アヴィニヨンのお店は5年目を迎えます。バラやスミレの砂糖漬けを乗せたブラックチョコレートはルックスも華やか。動物性油脂を抑え、カカオのポテンシャルの高さがダイレクトに感じられるおいしさ。

『スクレ ドゥ カカオ』はリオンの名店『ベルナシオン』で「プティ」の愛称で長きにわたって親しまれたシルヴィー・フォーシェのお店。ラングドッグ地方　ランゴーニュで2012年からはじめたかわいいお店から、フルーツ・プリントがキュートなボンボンショコラなどを届けてくれます。地産のフルーツ・ピュレが入ったガナッシュで知られていますが南米、アジア、アフリカのさまざまなカカオの研究にも力を入れる情熱的なショコラティエールです。

世界の頂点に立つショコラティエたちの味くらべができる『サロン・デュ・ショコラ』限定のセレクションボックスは毎年争奪戦の人気です。17ブランドからの17粒「Innovations Chocotat」（ショコラの冒険）9,180円、10粒の「Expressions Cacao」（カカオの誘惑）　5,400円。そして6ブランドから各2個『TERRES DE CACAO / CRUS DE CHOCOLAT』（テール・ド・カカオ/クリュ・ド・ショコラ）6,480円の3種類が販売されます。

中でも『TERRES DE CACAO / CRUS DE CHOCOLAT』はオリヴィエ・ヴィダル、ジャン＝ポール・エヴァン、クリスチャン・カンプリニ、フレデリック・アヴェッカー、ジャン＝シャルル・ロシュー、フィリップ・ベルの6名がヴェネズエラ、アイティ、タンザニア、ベトナム、マダガスカル、中南米の各カカオを使い、ボンボンショコラとタブレットの2種類を手がけたものをパッケージングした逸品。ちょっとマニアックに食べ比べが出来ます。

近年のスペシャルティ・コーヒーブームとともに再考されはじめた「ビーン・トゥ・バー」のコンセプト。収穫されたカカオの豆のセレクトから成形まで一貫して行うブランドを昨年に引き続き特集します。初登場はブラジルの『ショコラトリー ライヤ』など。『ショコラトリー ライヤ』は焙煎師でショコラティエのオリビエ・カズナーヴが焙煎によりそれぞれのカカオのもつ魅力を最大限に引き出すというショコラ哲学をタブレットに込めます。

昨年から『サロン・デュ・ショコラ』の新たなる会場となった新宿NSビルイベントホールはキャパシティも大きいのでゆっくり見れそう……と考えていると置いて行かれてしまうかも。かなりの混雑が予想されるので会場の予習はきっちり、早めのお出かけで臨みましょう！