『原美術館』が快楽の館に。 篠山紀信が『原美術館』で撮り下ろす、 ヌードと現代美術、建築の競演。

(2016.09.16)
篠山紀信「快楽の館」2016 年 © Kishin Shinoyama 2016
篠山紀信「快楽の館」2016 年 展示風景 © Kishin Shinoyama 2016
巨匠と原美術館が強力コラボレーション。

現代美術の稀有なコレクションはもちろん、都心にあるのにちょっとした異空間感覚の建築物と合わせて東京のちょっとおしゃれなデートスポットとしてもお馴染みの原美術館。現在開催中の篠山紀信展 『快楽の館』は日本が誇る写真の巨匠、篠山紀信さんがライフワークでもある「ヌード」をテーマに『原美術館』で撮り下ろした新作、カラーとモノクロ合わせて77点の作品が展示中です。

1938年に実業家 原邦造邸として建設された建物。設計は建築家 渡辺仁によるもので、くしくも同年、同じ渡辺仁設計の東京国立博物館がオープンしています。当時きっての西洋モダニスム建築の傑作としても知られています。1979年、六郎の孫である原俊夫が現代美術を通しての国際交流を目指し現・公益財団法人アルカンシエール美術財団を設立。原美術館としてオープンさせました。

篠山紀信「快楽の館」2016 年 © Kishin Shinoyama 2016
篠山紀信「快楽の館」2016 年 © Kishin Shinoyama 2016
 
2016年の東京『原美術館』でのみ体感できる展示。

2003年には近代建築の記録と保存を目的とする国際学術組織DOCOMOMO(International Working Party for Documentation and Conservation of buildings, sites and neighborhood of the Modern Movement)の日本支部が選出する「日本の近代建築100選」のひとつに選ばれた瀟洒な館。緑が燃える中庭と白い壁のコントラストが中ひときわ印象的ですが、かたや白、かたやタイルの壁が弧を描く廊下、光りをふんだんにとりいれたかつての居間や寝室。そこに置かれた常設の美術作品とモデルの競演を撮影するため、美術館の展示入れ替えのある休館期間に撮影を敢行。かつて篠山さんがその場で見たもの、創り上げたシーンを同じ場所で観る不思議と、ヌードの快楽が共存するユニークな空間となっています。

『原美術館』で撮影した作品を『原美術館』で展示することまでがテーマであることから巡回展はなし。2016年の東京の『原美術館』でのみ体感できる展示です。この秋は原美術館でエピキュリアン(快楽主義者)になってみませんか!?

篠山紀信「快楽の館」2016 年 © Kishin Shinoyama 2016
篠山紀信「快楽の館」2016 年 © Kishin Shinoyama 2016
『篠山紀信展 快楽の館』Kishin Shinoyama, La Maison de rendez-vous

会期:開催中〜 2017年1月9日(月・祝) 開館日数:103日
会場:原美術館  東京都品川区北品川4-7-25 

Tel:03-3445-0651(代表)

主催:原美術館
協賛:株式会社プラザクリエイト
協力:株式会社講談社

開館時間:11:00〜17:00 (祝日11月23日をのぞく水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日:月(祝日の9月19日、10月10日、1月9日は開館)、9月20日、10月11日(祝日月曜の翌日)、年末年始(12月26日〜1月4日)
入館料:一般1,100円、大高生700円
交通案内 JR品川駅高輪口より徒歩15分、タクシー5分、都営バス「反96」系統御殿山停留所下車徒歩3分、京急線北品川駅より徒歩8分