Magazinehouse Digital Gallery vol. 6 1976年6月『POPEYE』 創刊号より その3 Jogging

(2011.05.13)

スケートボード特集とともに、『POPEYE』創刊号を象徴する企画が、このジョギング特集です。中でも注目は、ジョギングシューズのシンボルとして取り上げられた真っ赤なNIKE「ワッフル・トレーナー」の紹介ページです。日本の若者たちは、この記事で初めてNIKEというスポーツブランドの存在を知りました。記事には、「ナイキはウエスト・コーストにおけるジョギングからマラソンに至るまでのランニング・ブームのシンボルみたいになっている」と書かれています。これ以降、日本でもNIKEのシューズは、アメリカ西海岸文化のシンボルとして、熱狂的に支持されることになりました。NIKEの「ワッフル・トレーナー」は、創業者のひとりであるビル・バウアーマンが朝食のワッフルの焼き型を見て思いついたワッフル・ソールが特徴の初期の傑作モデル。このシューズの成功がNIKEをランニング分野のトップブランドへと飛躍させたと言われています。スニーカー・カタログのページに掲載されたオレゴン大学のスクールカラー、イエロー×グリーンで作られた「オレゴン・ワッフル」が特に有名です。また、スニーカー・カタログのページには、当時のNIKEの全製品が掲載されています。

 

Magazinehouse Digital Gallery 過去の名企画をライブラリーから

1945年創刊の『平凡』に始まり、『週刊平凡』、『平凡パンチ』、1970年代になると『anan』、『POPEYE』、そして『BRUTUS』『Olive』『Hanako』、最近では2011年3月創刊の『Lips』まで、マガジンハウスは時代とともに歩み、時代にあった雑誌を作り続けてきました。その間、それぞれの雑誌ライフスタイルを体現した読者たちは「みゆき族」「アンノン族」「ポパイ少年」「ハナコ族」などと呼ばれ、時代を象徴する存在となりました。『Magazinehouse Digital Gallery』は、マガジンハウスの豊富なライブラリーの中から、過去の雑誌の名企画を拾い出し、資料画像として限定公開する企画です。すでに入手困難となった創刊号、また世間を騒がせた名企画など、興味深い企画を順次公開していく予定です。