ギュスターヴ・カイユボット 『床に鉋（かんな）をかける人々』
1875年 油彩／カンヴァス 102×147cm
© RMN-Grand Palais (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

テーマは「印象派の誕生」

パリ・オルセー美術館その構想は1973年に遡ります。当時、ルーヴル美術館、ジュ・ド・ポーム美術館、国立近代美術館の3つの機関に散在していた19世紀後半から20世紀初頭の芸術作品を一堂に集める新しい美術館が必要であると考えた大統領ジョルジュ・ポンピドゥは、1900年のパリ万国博覧会時に立てられた旧オルセー駅舎を、それらを擁する美術館として蘇らせる計画を打ち出しました。

それから10余年。絵画、彫刻、装飾芸術、写真、版画・素描、建築資料……第二共和政が成立の1848年から、第一次世界大戦が勃発の1914年までのフランスを中心とする西洋美術のコレクションが充実したオルセー美術館が1986年、誕生しました。年間300万人以上の来訪者を数える人気美術館として親しまれて来ました。2011年秋には改築工事も終了。展示スペースが大幅に拡張され、印象派とポスト印象派の作品群を明確に区分、異なる流派、技法の作品が共鳴しあうようなダイナミックな展示構成で生まれ変わりました。

エドゥアール・マネ 『笛を吹く少年』
1866年 油彩／カンヴァス 160.5×97cm
©RMN-Grand Palais (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

会場の構成は全11点が来日するマネから始まるマネで終わる全9章。
１「マネ、新しい絵画」　エドゥアール・マネ 『笛を吹く少年』など
２「レアリズムの諸相」　労働者の姿を美しくとらえたミレーの『晩鐘』など
3「歴史画」　エリー・ドローネー 『ローマのペスト』など
４「裸体」アレクサンドル・カバネル 『ヴィーナスの誕生』など
５「印象派の風景」　アルフレッド・シスレー『洪水のなかの小舟、ポール=マルリー』など
６「静物」　ポール・セザンヌ 『スープ入れのある静物』など
７「肖像」　フレデリック・バジール 『家族の集い』など
８「近代生活」　エドガー・ドガ『競馬場、1台の馬車とアマチュア騎手たち』など
９「円熟期のマネ」マネ最晩年の『ロシュフォールの逃亡』など

印象派誕生時のパリの息吹そのままに伝える大展覧会『オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由―』。こちらの鑑賞券を5組10名様にプレゼントします。

アレクサンドル・カバネル 『ヴィーナスの誕生』
1863年 油彩／カンヴァス 130×225cm
© RMN-Grand Palais (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

『オルセー美術館展　印象派の誕生 ―描くことの自由―』

会期：2014年7月9日（水）〜10月20日（月）毎週火曜日休館
ただし、8月12日（火）、9月23日（火・祝）、10月14日（火）は開館、9月24日（水）は休館
開館時間：10：00〜18：00　金曜日は20：00まで
8月16日（土）以降の毎週土曜日および10月12日（日）以降は毎日20：00まで
入場は閉館の30分前まで
会場：国立新美術館　企画展示室2E　東京都港区六本木7-22-2
料金：当日1,600円（一般）、1,200円（大学生）、800円（高校生）
問い合わせ：ハローダイヤル　03-5777-8600
主催：国立新美術館、オルセー美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網
後援： 外務省、在日フランス大使館／アンスティチュ・フランセ日本、J-WAVE
特別協賛：キヤノン、第一生命
協賛：エールフランス航空、花王、清水建設、損保ジャパン・日本興亜損保、大日本印刷、大和ハウス工業、 トヨタ自動車、みずほ銀行、三井物産
協力：ピー・シー・エー