カフェ　ル・ジムナーズ、モンマルトルの丘　サクレ・クール、ロダン美術館、ツシャン・リブレール書店、ポン・デザール、エッフェル塔……一度は行ってみたい、いや行ったことのある憧れのパリの名所を巡る旅をすることになったのは結婚から30年のカップル　中学の生物教師であるメグと哲学教授のニック。

泊まろうと思っていた思い出のホテルに到着するも、改装のおかげでかつての面影がないことに腹を立て、なぜか高級ホテルのプラザ・アテネに滞在することになったり。モンマルトルの丘からの風景の美しさを味わおうと思っていたところに携帯電話が鳴ったり。と、最初から波乱気味。

サクレクールでは囁き声で喧嘩。そう、ふたりはパリの街を巡りながら常に軽口を叩き合うのです。でもその掛け合いのテンポは、長年連れ添った夫婦ならではのもの。セックスや子供の自立、お互いへのちょっとした批評、仕事上での「肩たたき」……この年齢の夫婦ならではの話題に思わず笑わされ、考えさせられてしまいます。

ケンブリッジ大学で秀才として鳴らしていたニックの友人モーガンと偶然再会したことから、ふたりはモーガンの出版記念パーティに出かけることに。モーガンがしかけたちょっとしたサプライズでニックは自分の窮状を発表することになり、場内はシーン……。ナンパされた相手と、ニックをおいて飲みに出かけようとしていたメグは……。

夫婦の再生と、変わらぬ愛を、パリの街を舞台に描いたキュートな作品です。年齢は重ねても、若者のような遊び心を忘れないメグとニックのカップルを『柔らかい殻』のリンゼイ・ダンカン、『ブリジット・ジョーンズの日記』のジム・ブロードベントが演じます。

ニックの学友で、今は売れっ子作家になっているモーガンは『恋とニュースの作り方』のジェフ・ゴールドブラムが。いいヤツなのになぜか鼻につく人物を怪演しています。

監督は自らもケンブリッジ大学出身、『ノッティングヒルの恋人』で一世を風靡したロジャー・ミッシェル。いつか描きたいと思ってきた「どうすれば夫婦は絆を深めながら人生を豊かにできるか？」を問いかけます。

メグ、ニック、モーガンの3人が映画『はなればなれに』のマジソンダンスでステップを踏むシーンなど、パリの街とカルチャーに思い入れたっぷり。こちらの作品の鑑賞券を3組6名さまにプレゼントいたします。