BSの映画チャンネル『イマジカBS』でも知られる『IMAGICA TV』が運営する、名画DVD＆Blu-rayレーベル『シネフィル・イマジカ』。これまでヨーロッパやアジアの作家性の強い映画やカルト的な人気を持つ作品をラインナップしてきましたが、11月27日、Blu-rayの最新2タイトルが発売されます。まずはフランス、先頃80歳の誕生日を迎えたアラン・ドロン主演の『黒いチューリップ』、そして中国が世界に誇る名匠チャン・イーモウ監督、コン・リー主演の『菊豆（チュイトウ）』。今回は『黒いチューリップ』Blu-rayを2名様にプレゼントします。(『菊豆』Blu-rayは12月26日から。お楽しみに）

『⿊いチューリップ』とは1789年、革命前夜のフランスで活躍する義賊の名前。その正体である貴族のギヨーム伯爵と、弟ジュリアンの２つの役をアラン・ドロンが演じます。顔に傷を負ったギヨームは自分に瓜二つの弟を呼び寄せ代役をさせようとするのですが……。

画質は4Kレストアによる超美麗画質。フランスで65mmオリジナル・ネガから1年がかりで4K修復され2015年に完成した、最新の修復版マスターから起こされました。もとは70mm超大作です。

4Kテレビの登場などもあり、視聴者のクオリティへの要求はいよいよ高くなってきている時代。そんな中で『シネフィル・イマジカ』は作品内容の良さはもちろん、高画質・高音質のマスターがある、あるいはそれを作れる環境にあるタイトルを厳選してリリースを続けているといいます。

高音質へのこだわりでいえば、マスタリングには音響エンジニア、オノ セイゲンさんを起用。オノ セイゲンさんは坂本龍一さんをはじめとする世界中のミュージシャンの諸作のレコーディングやマスタリングを手掛け、映画への造詣も深い人。マスタリングとは既に出来上がった映画の音をさらに微調整していく作業ですが、セイゲンさんの確かな技術により台詞、効果音、音楽という映画音声の全ての要素がよりニュアンス豊かに、かつピュアに。映画への没入感をより深めてくれます。さらにこの『黒いチューリップ』には以前、TVでオンエアされた時の声優・野沢那智さんの吹替音声も収録しています。これはなんと、ファンが録画したテープから起こされたもの（吹替の音声は、制作会社もTV局も保存していないことがほとんど）、これもマスタリングにより生き生きとした音で蘇ります。

往年の映画ファンにとって、アラン・ドロンといえば美男子の代名詞！　彼を知らない世代の人も、思わず魅入ってしまうほどの引力はさすがです。ぜひこの機会に、その魅力を体験してみてください。