メディア・パブ 主要検索エンジンの検索利用件数、
初めてマイナス成長に

(2013.02.20)

汎用のネット検索エンジンの検索利用件数が減り始めている。アメリカのネット調査会社 ComScoreが公開したレポート“State of the American Internet”で、アメリカの有力検索エンジンの総利用検索件数が、2012年に歴史上初めてマイナス成長に陥ったと報告した。

表のように、 2011年12月に比べ2012年12月の検索件数が3%も減っている。検索エンジンのユニーク利用者数は4%も増えているのだが、検索利用者の1人当た りの検索件数が7%も減ったためだ。 1人当たりの利用件数が減っているのは、Amazon、eBay、Facebook、Whitepages.comなどの目的別の検索エンジンに流れているためと、comScoreは分析している。

シェアトップのGoogleサイトでも、利用者数が6%も増えたにもかかわらず、1人当たりの検索数が8%も減ったため、全体では2%のマイナスになった。それでもアメリカの主要検索エンジンのシェアでは、次の通り2012年12月には66.7%と拡大し、事実上の寡占状態を堅持している。

(2013年02月18日)

参考
・People are searching less, and other things you didn’t know about the internet(QUARTS)

関連記事
•米検索エンジンのシェア,GoogleとYahooの差が更に拡大[2007-05-26]
•ビデオ視聴件数が検索件数を追い抜く[2008-07-15]
•グーグル,BingやTwitterを警戒して対策チームを結成か[2009-06-16]
•Googleが儲かって当然,検索件数がYahooの倍も[2005-04-24]
•米国インターネット文化に制覇されていく欧州[2011-08-23]
•検索エンジンの利用が減り始めている[2008-11-26]
•ハイテク端末の検索件数ランキング,Wiiが1位でiPodが2位[2007-12-11]
•MySpace,訪問回数で米国トップのサイトに:Hitwiseの調査[2006-07-12]
•WSJとFTの両新聞サイト,いまだに有料記事がタダで読み放題[2010-05-20]
•NYタイムズ・サイトの「課金の壁」、なぜ抜け穴だらけなのか[2011-03-26]

メディア・パブ