メディア・パブ 米国のタブレットユーザー、
61%が有料コンテンツを購入

(2012.06.26)


 

タブレットが本格的に普及し始めている。ついに昨日は、マイクロソフトまでが自社ブランド製品でタブレット市場に参入することになった。

現在、米国では、インターネットユーザーの31%に当たる7410万人がタブレットを使っているようだ。1年前は12%の2830万人であったから、急激に増えている。1年後は、インターネットユーザーの約半分である47%(1億1740万人)が使うようになると見込まれている。

上のグラフを含めて、米国のタブレットユーザーの調査レポート“A Portrait of Today’s Tablet User – Wave II,”をOAP(The Online Publishers Association)が公表していたので、一部を紹介する。今年の調査は2012年3月19日から3月26日まで、2540人の米国のインターネットユーザーを対象に実施した。調査対象のユーザーは8歳から64歳までで、年齢や性別の分布は実際の米国の人口構成に合せるようにしたという。

この調査結果で個人的に関心があったのは、有料コンテンツの利用状況。以下のグラフのように、タブレットユーザーの61%が、何らかの有料コンテンツを購入していた。39%の人が電子雑誌を購入したと答え、定期購読者は19%であった。電子書籍の購入経験者は35%であった。電子雑誌より割合が小さいのは、電子書籍をキンドルなどのeリーダーで購読する人が多いせいではなかろうか。一方、電子新聞購読者の割合は15%と低い。ニュースコンテンツは個別の電子新聞アプリに頼らなくても、FlipboardやZiteなどのソーシャル系アプリ(一般に無料)で十分なのかな。

次のグラフは、タブレットユーザーがどのようなタイプの有料コンテンツを購入しているかを示している。

次は日常的に利用しているサービスを示している。

ユーザーは主にどこでタブレットを使っているのだろうか。自宅で夕食後にのんびりと、ソファーやベッドの上でエンタテイメント系コンテンツを享受するというのが、平均的な姿のようである。

参考
A Portrait of Today’s Tablet User – Wave II(The Online Publishers Association)

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