メディア・パブ 日本人の好むコミュニケーション、
対面よりも電子メールなのか

(2012.12.20)


 

友人や家族とのコミュニケーションで、フェイス・ツー・フェイスよりも電子メールが好まれて使われている。日本人は欧米人以上に、友人や家族とのコミュニケーション手段として対面を避け電子メールに頼っているという。

これは、前の記事で紹介したOfcom(Office of Communications:英国情報通信庁)発行の“International Communications Market Report 2012”の調査結果である。

主要8ヵ国(英、仏、独、伊、米、日、スペイン、豪)の各国回答者(それぞれ約1000人)に投げた質問「友人や家族とのコミュニケーションで好んで利用 している手段は?」に対し、フェイス・ツー・フェイス(対面)と答えた割合を、また電子メールと答えた割合を、各国別に示したのが以下のグラフである。

欧米先進国では、対面と答えた者が電子メールと答えた者の約4倍もいた。ネット時代になってもフェイス・ツー・フェイスのコミュニケーションを大事にして いるという結果になっている。一方、日本人は欧米人に比べ、対面のコミュニケーションを好んで利用している割合が極端に低い結果となっている。その代わりか、電子メールの利用が非常に多い。調査結果のような極端な違いがあるとは思えないのだが。日本人は仕事で忙しすぎて、実際に会ってコミュニケーションを交わす時間があまり取れなくて、しかたなく電子メールで済ましていることが多いのか。フェイス・ツー・フェイスで会うのが仕事関係の人ばっかりなのか。ほんとうだと寂しい結果である。

(2012年12月15日)

参考
International Communications Market Report 2012(Ofcom)

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