メディア・パブ米国の2012年インターネット広告、
前年比111%増

(2013.04.19)


 

米国のインターネット広告市場は2012年も15%増の2ケタ成長を続け、順調に推移している。特に目立ったのは、モバイル分野が前年比111%増と急上昇気流に乗ってきたことだ。

The Interactive Advertising Bureau (IAB) と米 PwCがまとめた「the IAB Internet Advertising Revenue Report(2012年通期)」によると、2012年の米国のインターネット広告売上げは366億ドルと、前年比で15%増となった。2003年以降の 年間インターネット広告売上をプロットしたのが次のグラフである。

さらに、1996年から2012年までに広げて、四半期単位の広告売上高の推移を見ると、次のようになる。2000年代初頭のネットバブル崩壊時と2009年のリーマンショック時に凹んだが、それ以外の時期は一貫してインターネット広告は高度成長を続けている。

2011年および2012年の広告種別(フォーマット別)の売上高シェアを以下に示す。相変わらず検索広告売上高が大きい。2012年の検索広告売上高は 前年比14.5%増の169億ドルに達し、シェアは46.3%(2011年は26.5%)と5割近くを維持しており、グーグル安泰と言えそう。注目のモバ イル広告は2011年の5%から2012年は9%とシェアを拡大し、本格的に急上昇し始めている。2012年のモバイル広告売上高は34億ドルで、昨年比 111%増と3ケタ成長を達成した。

次は、広告料金モデルをパフォーマンスベースとCPM(インプレッションベース)とに分けた場合、それぞれの広告売上シェアの推移を示したグラフである。 検索広告が安定して伸びてきていることからもわかるように、パフォーマンスに応じた料金モデルの勢いが増す一方である。逆にCPM(インプレッションベース)広告のシェアは後退気味である。
(2013年04月17日)

参考
・IAB Internet Advertising Revenue Report conducted by PricewaterhouseCoopers (PWC)(IAB)
・2012 Internet Advertising Revenue Full-Year Report:208kファイル(IAB)

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