もし就活学生がマーケティングを勉強したら44就活における
プロモーションとは何でしょう?

(2013.04.15)

ITリテラシーといっても職場では専門家が作ったアプリケーションの使い方さえしっかりマスターすれば仕事上は問題なく、何も全員にプログラマーやSEになる能力が求められている訳ではありません。しかし、英語やITスキルはビジネスの共通言語として習得しておいた方がネットワークの拡大という差別化につながるので是非力を入れて取り組んで下さい。目先の就活だけではなく、長期的なビジネスライフの観点からも重要になってくる能力です。

環: じゃあ、他に汎用性のあるスキルや能力って?

健康で、性格がよくて、地頭がよいということでしょうか。それとルックスもね。

環: じゃあ、私大丈夫かも…。

樹: 誰と比べてんだ?

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エントリーシートや数回の面接では学生というひとつのP(製品)を判別するのは極めて困難なことです。また成長途上にある皆さんですから、半年後、一年後にはどう変わっているかわかりません。まずは成長力の高い人材であることをアピールすることが大事です。

次のPは「価格(Price)」ですが、これは新卒採用にかけるコスト、初任給といったところでしょうか。実は新卒採用者の初任給というのはどこも大差ありません。その後どう上昇していくのかということが重要で、それは業界としての儲かり具合、個別企業の業績や人事制度によって異なります。企業の業績がよくない状態が続けば年収の上昇は抑制されることになります。その企業の社員平均年収、40歳程度の平均年収といった指標で将来もらえるであろう年収を推定することが出来ますが、それもその企業が存続していればの話です。

また成果主義的な色合いの強い企業では個人差が大きくなります。新卒採用者にも中堅企業の管理職並みの年収を出す企業もごくまれにありますが、これは要求水準も相当高いと考えるべきです。期待される成果が上がらなければかなりのストレスに直面することを覚悟すべきでしょう。

3つ目のPは「プロモーション(Promotion)」です。これは就活学生にとってのお客様である企業の人事部や面接官の方々へのプロモーション活動ということですから、エントリーシートの中身、面接に向けての準備、そこでの受け答えということになります。まさに就活の根幹の部分です。


志望企業前にて
樹:「プロモーションが大事っていわれたけどこんなんでいいのかな~」
イラスト / たかはし たまき