もし就活学生がマーケティングを勉強したら70あなたの価値観にあった会社はどこにあるでしょうか?

(2013.10.14)

それぞれの企業が持っている企業文化はその歴史の中で徐々に形作られてきたもので、社長が代わったからといって一朝一夕に変化するものではありません。企業文化との相性によってあなたが感じる働きやすさというものが左右されることになります。

環:ブラック企業ってどうやって見分ければいいの?
樹:ゼミの先輩にもうつ病になってその会社を辞めったっていう人がいるけど。

ブラック企業といってもその定義は実はあいまいです。ある人にとっては面白くてやりがいの感じる仕事であっても別の人から見れば面白くなくて辛い仕事ということもあるでしょう。社会的通念に照らして違法なビジネス、例えばサギや麻薬取引などを行なっている会社はレッドカードですが、仕事のハードさということになると感じ方はひとそれぞれです。一般的にはハードな仕事ほど報酬が多く、楽な仕事ほど報酬は少ないということになるのですが、どれほどハードと感じるかは個人差があります。今や押しも押されぬ大企業となり、都心の一等地におしゃれなオフィスを構え、給与水準が高く、労働条件(最近はワーク・ライフ・バランスなどといいます)もよいといわれる会社も創業時は相当劣悪な環境、労働条件であった、というのが普通です。それでも皆が会社を大きくすることを夢見て頑張ったから今日のような大企業に成長できたという美談になっているのですが、それは会社が生き残ったからいえることです。

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本当に自分にあった、好きな仕事であればどんなオフィスでも、どんなに長時間働いても全然苦にならないでしょうが、不幸にしてそのように感じられない仕事になってしまった人にはその会社はブラック企業に思えてくるのではないでしょうか。

皆さんの中には仕事はハードでも報酬のよい会社でバリバリ働いてお金を貯めたいという人もいれば、報酬はそんなに多くなくてもいいから残業や休日出勤、転勤や出張の多い仕事はちょっと、という人もいるでしょう。

環:そんなにバリバリ働かなくても給料、たくさんもらえる会社がいいなあ。
樹:それをいっちゃあ、おしまいよ。

企業の具体的な仕事内容、人事制度やキャリアアップの道筋について、できるだけ多くの先輩の生の声を聞いておきたいものです。会社案内に記載されていることでも、それは建前であって、実際には必ずしもそのようには運用されていないこともあるのです。


しっかり調べておけば後悔することも減るでしょう。
イラスト / たかはし たまき