もし就活学生がマーケティングを勉強したら69あなたは会社人としてどのようなライフスタイルを送りたいでしょうか?

(2013.10.07)

昔の高度成長の時代と比べて今日の日本は成熟化し、国民の価値観も多様化してきました。もちろん貧富の差は今も厳然と存在しますし、昨今はその格差が拡がっているといわれます。起業して上場に成功し、莫大な富を手に入れる若者も生まれる一方、NPOやボランディアに取り組む若者も増えているようです。皆さんは自分の人生、どのようにありたいと考えているのですか?

樹:まず先立つものは仕事、収入を確保することでしょう。

環:ここまで親に育ててもらった訳だから、これ以上すねをかじるのは……。

ちょっと社会人になるという動機が薄弱な気もしますが、昔も日本の大学生の意識はそんなものだったかもしれません。皆さんはこれから結婚、子育て、さらには親の介護など、女性であれば出産も経験することを想定してライフプランを考えていく必要があります。その時に親が元気かどうか、どんな仕事をしている、どこに住んでいるか、財産はどのくらい残しそうか、自分に兄弟姉妹はいるか、様々な要素がこれからあなたの人生に影響を与えていくはずです。

樹:ただでさえ就職難なのにそんなことまで考えてられないよ。

環:ウチのお父さんは次男だし、サラリーマンだから財産なんてないわ。住宅ローンも相当残っているみたいだし。

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皆さんは現時点では「親と同居・未婚」から家を出て「単身・未婚」、そして「既婚・子供なし」、それ以降子供が加わっていく時に(つまり子育てのフェーズに入った時に)ライフスタイルが変わってくるはずです。それは配偶者の価値観や二人の両親がどこに住んでいるかにも影響されるでしょう。ある程度歴史のある比較的大きな企業であれば入社後の年数に応じて配属先や勤務地、会社から求められるワーキングスタイルがどのようなものになるのか、ある程度固まっています。

こうしたことも事前に分かっていると入社後のライフプランも立てやすいですし、後でビジネス上のチャンスを失しないことにもなるでしょう。

例えば海外勤務を希望している女性にとってそれが入社何年目くらいのタイミングで訪れる可能性があるのか、またそれが何年くらいなのか、が結婚、出産のタイミングを決めることになるのではないでしょうか。

環:ウーン、そう考えると就職って人生そのものを考えることなのね。


環:ワー、遅刻しちゃうー。
夫:ママー、いってらっしゃーい。
イラスト / たかはし たまき