もし就活学生がマーケティングを勉強したら 43マーケティングの4P
就活におきかえると?

(2013.04.08)

マーケティング戦略を考える上で4つの基本的な要素があるといわれます。それは「製品(Product)」、「価格(Price)」、「プロモーション(Promotion)」、「流通(Place)」の4つで、それぞれの頭文字から4Pと呼ばれています。企業はこれら4つの要素をどのように組み合わせてマーケティング戦略を構築していくかが基本的なステップになっているのです。これをマーケティング・ミックスと呼びます。

環:サービス業の場合はどうなるの?

おっと、環サン、なかなか目のつけどころが鋭くなってきましたね。「製品」が出てきているということは、このモデルはメーカー(製造業)企業を前提としていることになります。しかし、これを「商品」と読み替えればメーカーから商品を仕入れて販売する小売業にもあてはめることができるでしょう。ここでは「商品」は「品揃え」というように解釈した方がよいでしょう。また、小売業の場合は「流通」と訳した「Place」は店舗のある場所、「立地」ということになるでしょう。

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就活における4Pを考えてみましょう。

 「製品(Product)」というのは学生一人ひとりということになるでしょう。特別なスキル、資格などを前提とする職種でなければ、企業は皆さんの所属する学部や学科をあまり気にしません。3年生の冬に事実上スタートする就活では、その段階で履修された専門科目はまだ限定されているのでどういった専門分野に秀でた学生なのかを判断することは難しいからです。総合職として募集されているような場合は入社後の研修で様々な部署への適性を見極めて配属するという形をとるケースが多いので、どこに配属されてもいいような汎用性のあるスキルや能力を持っている学生が有利になります。

環: 汎用性のあるスキルや能力って?

グローバル化、IT化が進展している昨今では語学力やITリテラシー、つまりパソコンなどの情報端末を使いこなす能力などが注目されています。

樹: またそれかよ…。

でも世の中にはグローバル化とは縁遠い世界でしっかり稼いでいる会社もありますし、ITといっても携帯・スマホを使ったり、インターネットで検索したりする程度で十分といった仕事もたくさんあります。これが不足しているからといって絶望的になる必要はありません。
 


品質管理 環:「ちょっと!なんでダメなのよ!」
イラスト / たかはし たまき