片岡英彦のNGOな人々 (Non-Gaman Optimists)幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ。おせっかい協会創設者 高橋恵さん

(2014.09.19)
一般社団法人おせっかい協会副理事長 高橋恵さん。photos / 渡辺遼
一般社団法人おせっかい協会創設者 高橋恵さん。photos / 渡辺遼
「NGOな人々」”Non-GAMAN-Optimist”とは「ガマン」していられず、チャレンジをし続け、決して諦めない「楽観人」のこと。第41回目のゲストは、株式会社サニーサイドアップの創業者であり、引退後は、ライフワークとして「おせっかい」の普及に務めている一般社団法人おせっかい協会、創設者の高橋恵さんです。

■高橋恵 プロフィール

1942年生まれ。短大卒業後、広告代理店勤務。結婚退職後は、2人の娘を育てながら、様々な商品の営業活動でトップセールスを記録。その経験を通じ、出会いを大切にすること、その人のために何ができるかを考えることを生きる上での信条としていく。40歳の時に離婚、42歳で長女と共に自宅だったワンルームマンションの一室でPR会社『サニーサイドアップ』を創業。その後、娘に託したサニーサイドアップは2008年には株式上場を果たす。2012年、自身の経験を書いた著書『幸せを呼ぶ 「おせっかい」のススメ』(PHP研究所)がヒット。2013年に一般社団法人おせっかい協会を設立。”人と心を通わせる「おせっかい」の積み重ねが人生を真の意味で幸せにする”と全国各地の大学、商工会議所、企業で講演活動中。世界中が「やさしいおせっかい」で溢れ社会が笑顔でいっぱいになることを願っている。

一般社団法人おせっかい協会副理事長 高橋恵さん。photos / 渡辺遼
一般社団法人おせっかい協会副理事長 高橋恵さん。photos / 渡辺遼

>『幸せを呼ぶ 「おせっかい」のススメ』(PHP研究所)
『幸せを呼ぶ 「おせっかい」のススメ』(PHP研究所)
趣味:おせっかい
なぜ「おせっかい」な性格に??

片岡:きょうは「おせっかい」というテーマでお話を伺いたいと思います。おせっかいというと、どうしても半分ネガティブなイメージがあります。でも書籍を読ませていただくと、とても「ポジティブ」といいますか、「どうやって前向きに生きていくか」という、そういう話に行き着くのだなと思いました。不躾な質問ですが、昔から「おせっかい」だったのですか?

高橋:はいそうです。根っからのおせっかいです。子供の頃から(笑)。

片岡:どんな女の子だったんですか?

高橋:私の育ったのは戦後の本当に苦しい時代でした。私の母は大きな病院の院長の家に育ったお嬢様でしたが、結婚後、私が生まれてしばらくすると、父親が戦死し、事業にも失敗して、お金もないどん底の状態になりました。私は10歳ぐらいでしたが、それまで親切にしてくれた人がこれほどまでに豹変するものか、という現実を知ることになったのです。でもそんな私の気持ちを救ってくれたある出来事があり、私は絶対に人との間に心の垣根を作ってはいけないと意識するようになりました。

片岡:「心の垣根を取り払う」ことが「おせっかい」の原点だったのですか?

***

高橋:私の母がどん底の状態で、もはや心中の寸前まで追い詰められていたとき、玄関に母に宛てた一枚の紙きれを挟んでいってくださった方がいたのです。その紙切れの内容を母が読んでくれた時のことを鮮明に覚えています。

「あなたには3つの太陽がある。あなたが雲の中に隠れても必ず光り輝くときがくるでしょう。それまでどうか死なないように頑張ってください。」

という内容でした。その時、私たち家族と周りには見えない垣根のようなものがあったのに、わざわざ声をかけるなんてなかなかできることじゃありません。この手紙を読んで母がやっと、もう一度生きようと思うようになったんです。すぐに生活がよくなったわけではありませんが、「おせっかい」の大切さを強く意識し始めたきっかけでした。

***

片岡:「おせっかい」に命を救われたという訳ですね。

高橋:そうですね。その後も家族一緒に住めなくなった時があり、私は泣く泣く別の家に引き取られました。引き取ってくれたとは言え、私は「邪魔者」でしたから、辛いことも多く、トイレで散々泣きました。でも、窓から大空を飛ぶ鳥を見て、いつか私も自由に大空を飛びたい、自分の力で生きていきたい。そして人のために頑張ろうと前向きに考えられるようになりました。

「自分が受けた嫌なことは、絶対に人にしてはいけない」という思いが、私の「おせっかい」の原点です。たとえば、他人の悪口を言いたくなる時があります。でも自分も悪口を言われて嫌な思いをいっぱいしているわけです。だから、ぜったいに悪口はいわない。人は「あの世」に感情でさえ持っていけません。そう思うと憎しみとか恨みなどは全部消えすべてが前向きになれました。

片岡:私が子供の頃には、まだ周囲には良い意味での「おせっかい」な人が大勢いました。もちろん私がまだ子供だったからでもあります。でも、最近は「おせっかい」をあまり目にしません。私が子供のころに周囲から「おせっかい」をされた程には、私自身も周囲の子どもたちにおせっかいを焼かないのが実情です。

高橋:昔は「おせっかい」が当たり前だったんですよ(笑)。今は無関心の人が多すぎます。それがとても残念です。だから私はどうしてもこの「おせっかい」をこの世に広めようと思って活動しているんです。

「おせっかい選手権」の開催へ

片岡:それで「おせっかい協会」を設立されて、「おせっかい選手権」まで開催することに?

高橋:書籍(ほん)を書いて、「おせっかい」の根底に流れる生き方とか考え方とかをいろんな人に話しました。そうしましたら、あっちでも、こっちでも話がどんどん広がっていって、大きな流れになりました。

第一回の「おせっかい選手権」は、もともと姫路で始めました。学生がすごく喜んでくれて。それから、この「おせっかい」をなんとかしてもっと広めていきたいと思い、一般社団法人おせっかい協会を立ち上げました。今年の1月に決起大会を開催したのですが、「おせっかい」が本当に好きな人たちと始めたいという思いが通じたのか、地方からも大勢の方が参加してくれました。

そして8月4日、中野にて「第二回おせっかい選手権」が開催されました。今回は約300人が集まって、全員オレンジ色のTシャツを着てしっかりと団結できたと思っています。私は学生が社会に出るまでに、このイベントを通じて団結の仕方から協賛の募り方までいろんなことを伝えたい…。学生たち自身ですべての運営を行う前提で、おせっかい協会がサポートする形をとっています。

***

片岡:学生は「おせっかい」から何を得ることができるのでしょか?

高橋:私は、毎年社会人一年生と話す機会があるのですが、その時に必ず「ビジネスを通じて人と接するのではなく、人を通じてビジネスをしないさい」と伝えています。

片岡:「おせっかい」から人と人とのつながりを学べるということですね。

高橋:その通りです。「おせっかい」によって人と人とのつながりができるようになったという私の経験に共感してくれた学生たちが「おせっかい選手権」を企画運営している熱い学生たちなんですよ。

片岡:選手権というからには、「おせっかい」を競い合うんですか?

高橋:競い合いではなく、「おせっかい」の発表会です(笑)。老人ホームにお伺いして、おせっかいを焼いてくる、とかいろいろなおせっかいを発表します。そして最後には全員集まってゴミ拾いをして帰るという徹底ぶりです。


「第二回おせっかい選手権」レポート

8月4日、明治大学の学生が中心となり開催された「第二回おせっかい選手権」では、19チーム総勢300人もの学生たちが集まりました。本選手権の目的は、チームごとに分かれて自分たちの考えた「おせっかい」を実践し、その成果を全員の前で、1分とうい時間制限の中、プレゼンテーションを行うこと。

全員が集まると、まずは学生たちが一斉に中野の街に飛び出して、自分たちなりの「おせっかい」を実践していきます。公園で遊ぶ子供たちにメンコなどの昔の遊びを教えるチームがいたり、犬の散歩を代行するチームがいたり、暑い夏を乗り切るための栄養バランスをアドバイスしたりと、チームによって「おせっかい」の内容は様々。

それぞれの「おせっかい」を実践した後は、その実践した内容をチームごとに発表してもらいます。彼らの発表を受けて、特別審査員が優秀賞を決定します。審査基準は、「引き込む工夫」、「ユニークさ」、「おせっかい度」、「熱意・やる気」の4項目。

「おせっかい」の内容がチームごとで異なるように、プレゼンテーションの仕方も多種多様。プレゼンテーションの内容をコントにしてみたり、オリジナルソングにしてみたり、学生ならではの自由な発想のユニークなプレゼンテーションが行われました。また、緊張や準備不足で時間切れになってしまったチームの「ああ……」という無念の表情も印象的でした。

優秀賞に選ばれたのは、東京家政大学の学生が参加する「おせっかい食堂」と「チーム金子」の2チーム。

中でも「おせっかい食堂」チームは、実践してきたおせっかいの内容をその場で再現。どんな「おせっかい」をしてきたのか、そしてサービスを受けた人が、どんな反応し、どう感じたのかをリアルに伝えることができ、さらに制限時間の1分ぴったりでプレゼン終了という完璧さが、受賞の決め手だったようです。

猛暑が続く中、元気いっぱいに活動し、最後は、全員で中野の街のゴミ拾いをしてイベントが締めくくられました。

オレンジのTシャツを着たボランティアが、どんどん増えてくるのが楽しみです。
オレンジのTシャツを着た仲間が、どんどん増えてくるのが楽しみです。

20歳までの人の場合は、社会からお子さんを預かっているという気持ちで接しています。20歳すぎたら社会にお返しするのだから、ツバメと一緒です。
20歳までの人の場合は、社会からお子さんを預かっているという気持ちで接しています。20歳すぎたら社会にお返しするのだから、ツバメと一緒です。
「おせっかい」はいつも自分自身が
ポジティブであり続けることが肝心。

片岡:おせっかい選手権は今後も毎年やっていくのですか?

高橋:いろんな大学ごとにやってもいいかもしれません。選手権を開くことで、「おせっかい」についてみんなで考えるようになると世の中変わっていきますよ。「おもてなし」の次に来るのが「おせっかい」です(笑)。オレンジのTシャツを着た仲間が、どんどん増えてくるのが楽しみです。そんな夢をずっと追い続けていきたいと思います。

片岡:私はあまり好きな言葉ではないのですが、ビジネススキルとかビジネスノウハウという言葉が学生たちにも浸透し始めています。サニーサイドアップを創立された元会長の「ビジネススキルアップセミナー」とか、そちらの方に活動を振れば、もっと多くの学生さんが集まるような気がしますが、あえて「おせっかい」というアナログな言葉を使って、人と人のつながりの重要さを説き、結果的にはNPOや社会起業家の養成にもつながるような活動をされるのは、何か「作戦」があるのでしょうか?

高橋:それはありませんね(笑)。すべて、人のため、相手の立場に立って、学生が世の中に出るときに役に立つ人間にしてあげたいと思っているだけです。この本にも書いてありますが、亡くなったプロサーファーの飯島夏樹君( http://www.eggtimes.jp/people/s_ijima.html )が私に「得るものより与えることにカギがあるね」と漏らしたその一言で、私は「おせっかい」で人を楽しく笑顔にさせなきゃいけないという使命感のようなものを感じました。だからそれだけで突っ走っている…。お金にならないので正直大変だけど、世の中を少しでもいい方向に変えられればという想いで頑張っています。

先日、東洋大学で講演した時に、200人の学生にアンケートを取りました。多くの方が最初は「おせっかい」のことを、でしゃばったことをやって余計なことだというイメージが強いと感じていたようです。でも、大勢の方がこの講義を聞いて人生が変わったとも書いてくれました。その中には、今回のおせっかいの選手権に参加する学生もいるんですよ。

あくまで私流ですが、20歳までの人の場合は、社会からお子さんを預かっているという気持ちで接しています。20歳すぎたら社会にお返しするのだから、ツバメと一緒です。親ツバメと同じ大きさまで育ったツバメが南の島へ渡るには、もうおんぶも抱っこもできないという意味と同じ。だから強く育てなきゃならない。そして、20歳を過ぎたら絶対に両親やまわりに感謝できる人間になって欲しいですね。

「心の垣根を取り払う」ことが「おせっかい」の原点だった。
「心の垣根を取り払う」ことが「おせっかい」の原点だった。

片岡:「おせっかい」は一見簡単なようで、いつも自分自身がポジティブであり続けることが肝心ですね。あと、多少は相手の心に「土足で踏み込む」覚悟が必要でもあるようですけど(笑)。

高橋:私は人と知り合うと、ついどちらの出身かと尋ねてしまう性分です(笑)。この間もフランスでたまたま出会った日本人の三人組に出身を尋ねると、同郷の人だった。あえて土足で踏み込むことによって世界がぐんと広がっていく。だから私は飛行機に乗っても隣の人とすぐに友達になっちゃう(笑)。そういう人が私の周りには大勢いるんです。

片岡:どうやったら、そんな風に誰とでも友達になれるのでしょう?

高橋:まず相手の良い所を見つけること。私と姉では、勉強できる、できないという差がかなりありました。だけど母は姉のことを褒めながらも、私には「あなたにはあなたの良いところがいっぱいあるじゃない」とひたすら言い続けてくれた…。私にも良いことがあると母が言ってくれたことを裏切っちゃいけないと肝に銘じましたよ。相手(他人)の良い所を一生懸命に探してとにかく言い続ける。そうすれば、誰とでも友達になれるはずです。

サニーサイドアップの起業

片岡:サニーサイドアップを創業された当時は、まだ日本にPR会社ってそんなに多くはありませんでしたよね。あっても今のようにPRそのものがあまり注目されていませんでした。PR会社を経営されるうえで「おせっかい精神」はどのように活かされましたか?

高橋:私自身が様々な苦労を繰り返してきたこともあって、借金がある生活をしてはいけないという思いが強かったです。だから創業当初は大きなことはやりたくてもできませんでした。

私はいろんな営業(小さな営業)をやってきました。普通の主婦の方を相手に営業する時には、例えば、お宅の玄関前にお花が一輪でも咲いていると、素敵なお花が咲いているという「良い所」を見つけて心を落ち着かせてから訪問する。そして「良いところ」を褒めてさしあげるわけです。「きれいですね」とか、「素敵ね。私も一緒にやりたいわ。」とか、そういう話をしているうちに、仕事がどんどん取れるようになりました。次第に人に会うのも楽しくなってきて…。仕事をすればするほど結果が出るようになったのです。

トランプには52枚のカードがあります。エースが4枚あるのは分かっています。最初にエースをひかなくても、エースはいつか引けるじゃないかと思って、頑張ってきた。そういう前向きな気持ちがあったから、そこそこではありますが、営業ができると思えるようになりました。

***

片岡:これまでで一番印象深い「おせっかい」とはなんでしょう?

高橋:なかなか会ってくれなかったクライアント企業の社長さんのことを思い出します。ある日、お時間をとってくださると言われ、訪問するとまず実績を尋ねられました。でも当時はまだ起業したてで実績なんかありません。結局、全然取り合っていただけなかった。ところが、帰り際に、社長さんが部屋に置いてあった置物で手を切ってしまったんです。大丈夫だというのですが、私は血が出ていたのがどうしても気になって仕方がなく…。こうなったらもう仕事とか関係なく、部屋を飛び出して薬局に向かい、薬と包帯を買って戻り、手当をしたわけです。社長さんはびっくりしていました。でもそれから半年後、広告のコマーシャルの仕事を2つも発注してくれたのです。ご挨拶に伺うと社長さんは「私はあの時のことを忘れません」と言ってくれました。損得も見返りも何も求めない。ただその人のことだけを思いやった結果なんです。

片岡:逆に「おせっかい」をしすぎて、大失敗したことはないですか?

高橋:大失敗?いろいろと(笑)。私の友達のお母様のお墓が鹿児島県のとても辺鄙な所にあります。お墓参りに行ってお掃除して拝んで、ここまできれいにしたら、後から来た友達がびっくりするだろうと思っていたら、お墓が違っていたことが判明して…。本当に心を込めてきれいにしたんですよ。10年20年分くらいの思いを込めて。

片岡:その後、本当のお墓のお掃除もされたわけですね?(笑)

高橋:はい、もちろんです(笑)。

***

片岡:「おせっかい」をしたい…あるいは「おせっかい」になりたいと思うけれど、自分はなかなか「おせっかい」ができないと思う人が多いと思います。どう一歩踏み出せば、無理せず「おせっかい」ができるのでしょうか?

高橋:考えちゃいけません。人間は考えるからだめなんです。できない理由ばかり考えちゃう。私が毎週行っているお掃除のボランティアに来る人は、自分の赤ちゃんをおんぶしてでもくる。だから、子供が小さいからできないというのは理由にならない。バギーに乗せて押してくる人もいます。できない理由ばかりみんな考えたがるんですね。私は考える前に行動しなさいと伝えます。行動がすべてだと。どんなに学歴があっても、まずこの行動という武器がなければ、それはないに等しい。私には何もないけど、行動するという武器だけは持っています。

屋上の上から多くの人を見て、こんなに人がいたら物がたくさん売れると考えたら、なにも怖いものはありません。とにかくポジティブに考えられたら、強盗が入ってきても言いくるめて、お説教をして辞めさせることができる!その勢いですから(笑)。

***

片岡:最後の質問をさせてください。PR会社の創業者の方だということをあまり意識しないようにお話を伺ってきましたが、最近の若いPR会社の人たちを見て、もっとこうすればいいのにというアドバイスがありませんか?厳しいご意見でも構いませんよ。

高橋:「もっと行動しましょう」と伝えたいですね。学歴に自信がない人たちはどこか劣等感を持っているような気がします。わたしは彼らに何を考えているのと言いたい。学歴なんか関係なく、社会に出て道を切り開くのはあなたたちですよとどんどん勇気づける!それを言わないと、ひ弱な草食系の若者が多くなりますから(笑)。みんなでいいところだけを言い、悪いところは言わない。人間はいくつになってもほめて持ち上げて…。私は元気だけはありますから、この思いだけは世の中にもっと伝えていくつもりです。いつもグチュグチュ、ヤキモキしている人を見ると、黙っていられない性分なんですね、私。

人間は考えるからだめなんです。できない理由ばかり考えちゃう。私が毎週行っているお掃除のボランティアに来る人は、自分の赤ちゃんをおんぶしてでもくる。
人間は考えるからだめなんです。できない理由ばかり考えちゃう。私が毎週行っているお掃除のボランティアに来る人は、自分の赤ちゃんをおんぶしてでもくる。
■インタビューを終えて

最近は減ってきたかもしれませんが、世の中には今でも良い意味で「おせっかい」な人は多くいます。100万人、あるいは200万人(適当な数字ですが……)以上いるかもしれません。しかし、「おせっかいを普及したい」と思う人は多くはありません。日本に1万もいないでしょう。(これも適当な数字ですが……)さらに実際に「おせっかい」の普及活動を始める人となると、恐らく日本に数人。そして「おせっかい協会」を設立し、学生を集めて「おせっかい選手権」を開催までする人は日本に1人しかいません。これぞ究極の「おせっかい」(良い意味で)です。インタビュー中にこんなことが頭をよぎりました。「もっと行動しましょう!」という最後の高橋さんの言葉。とても重みを感じました。