もし就活学生がマーケティングを勉強したら 20 自分の長所と短所を
SWOT分析をしてみよう

(2012.10.20)

自分の欠点は欠点として把握しながら、長所をどのように伸ばしていくのか、アピールするのか、あらかじめ自分の頭の中で整理しておかないと、面接の回数が深まって、質問がより具体的になってきた時に言葉に詰まったり、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。また自分の長所をどうやって相手に伝えるか、わかってもらうかということが大事だということにとらわれ過ぎて、「あなたの欠点は何ですか?」という意地悪な質問にしどろもどろになってしまうかもしれません。「ありません。」と答えるのはちょっと傲慢な印象を与えてしまうのでやめた方がいいでしょう。しかし、すべての欠点を述べないと後でウソをついていたと言われるのではなどとおびえる必要もありません。いわゆる就活対策本には、長所と短所は表裏一体、紙一重でもあるので、欠点は欠点としてしっかり認識しつつ、それを長所に転換していくような説明をしましょうと書かれていたりしますが、そのために役立つ分析ツールを紹介しましょう。

それはSWOT(スウォット)分析と呼ばれているもので、企業でも経営企画部門、戦略立案部門でよく使われているものです。

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SWOTのSはStrengths(強み)、WはWeaknesses(弱み)、OはOpportunities(機会)、TはThreats(脅威)を表しています。SWOT分析はこれらを整理して理解するためのフレームワークです。「自分の強みと弱み」と「外部環境の機会と脅威」を整理分析することで、皆さんのとるべき就活の方向性が論理的に見えてくるというものです。

「なんだ、たった4つの箱を埋めるだけ?」と樹クン。確かにそれぞれの箱をただ埋めるだけであればそれほど時間はかからない作業かもしれません。しかし、4つの箱がお互いに関連しあって、その中で自分の就活のストーリーが見えてくるようになるにはかなりの試行錯誤が必要になります。


樹:これで志望企業も一発必中だぜ。
環:SWATじゃなくてSWOT!

イラスト / たかはし たまき