もし就活学生がマーケティングを勉強したら 51就活における
CSとは何でしょう?

(2013.06.03)

CSとはCustomer Satisfaction、顧客満足の頭文字で、その重要性は年々高まっているようです。企業によっては「CS部」といった専門の部署を設置しているところもあるくらいです。皆さんも実際に商品やサービスを買って使用した後に「しまった」、「こんなはずではなかった」といった経験をしたことはありませんか。

お店の人が使いやすいって言っていたのに使ってみたらそうでもなかった、広告で憧れのタレントが美味しそうに食べていたのに全然美味しくなかった、こういった経験は誰しもしていると思います。そのような場合、皆さんはその商品やサービスももう一度購入しようと思うでしょうか。

樹: この間勧められて食べたカップラーメン、まずかったな~。
環: それは味覚の好みの問題よ!

企業は少しでも多くの顧客に、何度も購入してもらうことによって収益を増やしていくことが可能になります。再購入者(リピーター)を増やすことは重要なマーケティング課題となります。

樹: でも冷蔵庫や洗濯機みたいな耐久消費財は一度買ったら10年くらいは使うだろうし、家なんか一生に一度買うかどうか…。
環: そうそう、結婚式場だって普通は1回よね…。

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確かに高額な商品は買う頻度は少ないかもしれませんが、一度嫌な経験をした企業の他の商品を買う気にはなかなかならないでしょう。また結婚式場は自分がユーザーとして使用するのは1回でもそこには大勢のお客様がいらっしゃる訳で、そこで生まれる口コミ、評判はその後のビジネスに大きな影響をもたらします。

就活も皆さんを売り手とすれば、一度企業にお買い上げ(採用)して頂ければリピーターになる必要もない訳ですが、「今年採用した○○大学の新入社員は出来が悪かったな~。」などという評判がたてば人事の方は来年その大学の学生を避けようと思うかもしれません。

環: 後輩のことなんかかまっていられないわ。
樹: オイ、オイ…。

大学の悪い評判が立つと人事担当者は社内でも「あの大学で大丈夫なのか?他の大学にしておけよ。」などといわれかねないので大学はその評判やイメージには最近非常に気を使っているのです。電車や街中で大学の広告を最近よく見かけるようになったと思いませんか?また新聞、雑誌での大学ランキング特集などもよく目にするようになりました。就活における皆さん同様、少子化の中で大学間の競争が激しくなっているのです。


ポイントカードはリピーターを増やすためのマーケティング施策です。
イラスト / たかはし たまき