もし就活学生がマーケティングを勉強したら 26Q&A篇グループディスカッションは
何を見られているんですか?

(2012.12.03)

Q:グループディスカッションって、何を見られているんですか?(大学3年生・女子)

グループディスカッションは、ほとんどの場合、選考の早い段階で実施されます。企業は、面接をする前に、まず6~8人程度で議論させ、下位何%かをバッサリ切ってしまうわけです。一体、何を見て判断しているのでしょうか?

評価の大きなポイントは、「協調性」です。多くの仕事は、さまざまな人と上手にコミュニケーションを取りながら、協力し合って進めるものです。その「仕事をする上での基礎能力」が備わっているかどうかを見るのです。どんなにその他の能力が高くても、「協調性」が欠けていたら仕事はできないと判断されてしまいます。「みんなで合格しよう!」という意識でディスカッションに参加すると、自然と協力し合うことができて、評価も上がりますよ!

 

Q:面接で研究や授業の内容について聞かれたら、どうすればいいですか?(大学3年生・男子)

学生の本分は学業ですから、面接で学業について詳しく聞かれることは、当然たくさんあります。そこで、ぜひ頭に置いておいて欲しいのは、面接官には文系・理系のさまざまな分野出身の人がいる、ということ。つまり、専門的な話がわかる人と、そうでない人がいるのです。その両方に対応するため、説明は、簡単バージョンと本格バージョンの2パターンを用意しておく必要があります。
簡単バージョンは、小学生にもわかるように、本格バージョンは、その道の専門家でも納得するように、というイメージで考えておきましょう。そうすると、どんな面接官の問いに対しても、わかりやすく、きちんと答えることができ、アピールに繋がりますよ!

 

Q:面接は「嘘」をつくものだ、っていうのは本当ですか?(大学3年生・男子)

最近、このような話を学生からよく聞きますが、間違った情報です!エントリーシートや面接で嘘をついたら、それは詐欺になってしまいます。経験していないことを、経験したと言ったり、持っていない資格を持っていると偽ったりしたら、入社した場合、あとで大問題になります。絶対に、いけません。

これは、「自分自身のことをより魅力的に見せなければならない」ということが、誤って理解されたものと思われます。自己PRとは、自分自身の「宣伝」なので、長所を強調して話す、よりインパクトのある言葉を選ぶ、などの工夫はしなければいけません。

テレビCMを観てみましょう。商品をより魅力的に見せようという工夫が随所に見られます。自己PRも、同じです。「嘘」ではなく、あなたという商品を「より魅力的に見せる工夫」をしてください!

 

Q:OB・OG訪問をした方が、有利になりますか?(大学3年生・女子)

まれにOB・OG訪問の実績を評価基準にしている企業がありますが、基本的には、選考と切り離されています。(もちろん、よほど失礼な態度を取った場合や、逆にとても好印象だった場合に人事へ報告されることはあります。)

「OB・OG訪問をしたから有利」という単純な話ではなく、社員の方から直接聞いた貴重な情報をもとに、志望動機などを話せることが、結果的に有利に働くことがある、ということです。同じ業界・業種でも、雰囲気など、企業が持っている特徴はだいぶ違います。OB・OG訪問を重ねることで、企業ごとの違いがわかり、求める人材がわかるようになるため、対策しやすくなるというメリットもありますよ!


グループディスカッションにて。
環:なんで私のいうことがわからないのよ!
樹:まあまあ、押えて、押えて…
イラスト / たかはし たまき