もし就活学生がマーケティングを勉強したら63就活ではタイム・マネジメントが
大事です。

(2013.08.26)

もちろん皆さんは大学生としての本分の勉強以外にも、部活、サークル、アルバイト等やりたいこと、やらなければならないことは山ほどあると思います。その中に就活というものが割り込んできた時のインパクトを想定した準備が大事になってきます。

環:しっかり準備をすることでスピードを補うということね。

M&Aで大事なことは相乗効果を出すことだと言われます。2つの企業が一緒になることによってそれぞれの企業がもたらす以上の結果を出すことです。相乗効果はシナジー効果ともいわれます。就活準備のプロセスでも相乗効果を出すことが可能です。例えば「企業研究」を行う際にも全く関連性のない業種や企業をバラバラに調べていては手間もかかるし、頭の中にもあまり入ってこないものです。業界として関連性のある企業をまとめて一気に調べるようにすれば効率がいいでしょう。

樹:受験の時も勉強していて相性のいい科目ってあったな。

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さらに「自己分析」からエントリーシートを作成するプロセスでも相乗効果を創出することが可能です。企業毎にそのフォーマットに合わせてエントリーシートを作成するプロセスが学生の皆さんが最も頭を悩ませ、時間を使わなければならないところです。アルバイトの面接の時のように定型の履歴書に記載するだけであれば事実を淡々と書いていけばいいのですが、エントリーシートは企業毎に異なるものです。しかも内定への競争率が厳しくなっている昨今、内定をゲットする確率を少しでも高めるためには分母であるエントリーする数を増やしていく必要があります。それが短期間の間に集中することになると当然他のことに使う時間がなくなってしまいます。

環:ど、どう準備しろって言うの?

エントリーシートは企業毎に異なるといってもそのエッセンスはあまり変わりません。自己分析から得られたアピールポイントを字数に応じていくつかのパターンに分けて用意しておくのです。エントリーシートであなたをアピールするためのポイントをそのフォーマット、分量に合わせて部品のように選択し、後は「企業研究」などで得た情報を基に個別企業向けに、テーラーメイドのように手間をかけて仕立てていくのです。これでエントリーのための基礎作業が大分軽減されます。


就活では時間の使い方が成否を分けることになります。

イラスト / たかはし たまき