もし就活学生がマーケティングを勉強したら81Q&A編 やりたいことが
特にありません……。

(2014.01.13)

Q:やりたいことが特にありません……。(大学3年生・女子)

A:就活をしながら、見つければよいのです!

まるで幼い頃の夢のように、「これをやりたい!」とビシッと決まっている学生の方が珍しいくらいです。仮に決まっていても、就活を始めて現実的な業務内容を知るにつれて、「なんか違う……」と思い始める学生もまた、たくさんいます。現段階で、「やりたことがない」という悩みを相談しにくる学生が多くいますが、それは特に大きな問題ではありません。やりたいことがまだ決まっておらず、まっさらな状態であることを前向きに捉えて、様々な仕事について広い視野をもって調べてみてください。きっと、何かしら興味が持てることに出会えるはずです。 これから、自己分析をして、業界・職種研究をして、やりたいことを見つけていく作業も、就活の大切な一部分ですよ。

Q:大学の専攻と関係ない職種にもチャレンジできますか?(大学3年生・男子)

A:専門性が求められる一部の職種を除いて、チャレンジできます。

仕事の内容が、在学中に身につけた専門知識をベースとしたものである場合は、応募できる学部や学科が限定されます。研究職や、法律系の職種に多く、企業の募集要項で確認できます。一方で、募集要項に「文系・理系問わず」や「学部・学科問わず」のような文言がある場合は、全く専攻と関係なくてもチャレンジできますし、採用の可能性もあります。ただし、「なぜ、この勉強をしたのに、この仕事がしたいの?」といった素朴な疑問が面接官から投げかけられるでしょう。それにきちんと、論理的に答えることが鍵になります。その際、学業を通して身につけたことを、全て無駄にしてしまうのではなく、間接的に業務でどう活かせるかについて考え、伝えられるようにしておくことも重要です。

Q:書類審査がほとんど通過しません。原因は何でしょうか?(大学4年生・男子)

A:基本の基本に立ち返って、書類の「見た目」をチェックしましょう。

就活を1年近く続けてきて、未だに書類審査でほとんど落ちてしまう人は、履歴書・エントリーシートの「見た目」に問題があるケースが多いです。紙1枚とは言え、履歴書・エントリーシートは自分の分身。第一印象は、想像以上にとても大事なのです。学歴の欄がまっすぐ揃っておらずガタガタだったり、自己PRなどの欄が半分も埋まっていなかったり。また、極端に小さな文字、雑な文字、誤字脱字、写真のゆがみなども、学生支援の現場ではよく見受けられます。自分ではなかなか修正するポイントがわからないかもしれないので、ぜひ、大学のキャリアセンターや就職担当の先生などにお願いして、添削してもらいましょう。 見た目に美しい書類を書けるようになるだけでも、就活は大きく前進しますよ。

Q:面接が苦手です。どうしてもうまく話せません。(大学4年生・男子)

A:自分の言葉で考えを伝えることができれば、口べたでも問題ありません。

面接に苦手意識を持っている学生の多くが、面接ではよどみなく、スラスラ話すことが評価されると勘違いをしています。しかし、喋る仕事(アナウンサーなど)では無い限り、企業はトーク上手な人を必要としているわけではありません。ゆっくりでいいので、自分の思うことを、順序立てて、相手に伝わるように話すことができれば、十分なのです。「苦手」と思ってしまうと、それだけで緊張してしまい、混乱して相手に伝わらない話し方になってしまいます。面接前に、「うまく話さなくてもいいんだ」と自分に言い聞かせて、気持ちを落ち着かせるとよいでしょう。途中で言葉が詰まってしまっても、それだけで減点にはなりません。肩の力を抜いて、面接官とじっくり会話をするつもりで、面接に臨んでみてください。


面接は面接官とのキャッチボールのようなものです。

イラスト / たかはし たまき