もし就活学生がマーケティングを勉強したら47就活におけるプロモーションの
ポイントは何でしょう?

(2013.05.06)

企業は消費者に商品やサービスを認知させてから購入に至るプロセスで様々なプロモーション活動を行っています。これは就活で学生の皆さんが自らを企業に認知させて採用に至るプロセスと置き換えることが出来ます。

企業が消費者に商品やサービスをお買い上げいただく場合、まずそれらを認知してもらう必要がある訳で、企業と消費者をつなぐものが必要になります。これをメディアといいます。媒体、媒介物、伝達手段などと訳されます。広告やマーケティングでは代表的なメディアとしてテレビ、ラジオ、新聞、雑誌がマス4媒体と呼ばれています。もちろんメディアはこれだけではありません。交通機関に乗る際に目にする交通広告や街で見かける屋外看板、最近はPCや携帯、スマホでインターネットに接続した際に提示されるインターネット広告も急速に拡大しています。

就活における皆さん学生の存在を企業に伝達するメディアは極めて限定されています。ひとつは「エントリーシート」、もうひとつは「面接」ということになるでしょう。

環:「筆記試験とか、グループディスカッションなんかもあるんじゃないの?」

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環サン、大分詳しくなってきましたね。筆記試験というのは足切りに使われるものなので積極的な意味で皆さんをアピールするメディアとはいえないでしょう。またグループディスカッションやプレゼンテーションは「面接」のバリエーションといえるでしょう。

「エントリーシート」は基本的に活字で構成されているもので(中にはイラストを入れたり、カラフルな色彩を入れたりして注目度を高めるような工夫をすることもあるようですが、そうしたことがエントリーシートの記載条件として許されているか、フォーマットにマッチしたものになっているか、チェックしましょう)マス4媒体の中では「新聞」に相当するメディアということになるでしょうし、「面接」は直接本人の姿を提示できるということで「テレビ」に相当するメディアといえるでしょう。「新聞」に誤字脱字があってはその情報そのものの信ぴょう性が疑われるように、誰にも正確に情報が伝わるような書き方が求められます。また「テレビ」では視聴者への印象をよくする配慮が欠かせないようにビジュアル的な要素も重視されます。


面接にて。
環:私、面接の角度は斜め45度でお願いします。
イラスト / たかはし たまき