もし就活学生がマーケティングを勉強したら 21 Q&A篇 自己分析をしていたら、
よくわからなくなってきました……。

(2012.10.29)

Q:自己分析をしていたら、よくわからなくってきました……。(大学3年生・女子)
自己分析には「ゴール」があると、思い込んでいませんか?ゴールが見えなくて、迷子になってしまう学生がとても多いです。実は、「自己分析」=「自分について考えること」は、就活に限った話ではありません。小さな頃から考えている人もいますし、また、この先、生きている限り永遠に続くことです。ゴールなんて、ありません!目的地のない冒険で、ただ、進めば進むだけ必ず新しい発見がある。それが自己分析です。いろいろな自分の一面が見えてくるでしょう。どれも全て、「あなた」なのです。たくさん出てきた情報を「整理」して「表現」する。それが、就活でのアピールに繋がってきます!
Q:理系でも商社や金融って行けるんですか?(大学3年生・男子)

毎年、理系のあらゆる学部学科の学生が、商社や金融に内定しています。理系であっても大いに狙える業界ですし、企業側も理系人材を求めています。もし、商社や金融に就職したいのであれば、まず、そのような業界が理系のどのような能力を求めているのか調べ、自分のどの経験や知識が活かせるのか、十分に考えておく必要があります。そこでしっかりと文系の人たちと差別化を図ることがポイントです。例えば、理系なら誰もが経験ある、仮説を立て、実験して、データを分析して、見直すという流れは、実はどの仕事でも応用が利く手法なんです。自分の能力がどこでどのように活かせるのか、柔軟に、幅広い視点で考えてみましょう!

Q:OB・OG訪問って、どんなことを聞けばいいんですか?(大学3年生・女子)

まず、OB・OGの立場に立って、考えてみましょう。仕事中、もしくは仕事のあとで、わざわざあなたのために時間を取ってくれているのです。そこで、ホームページに載っていることや、明らかに勉強不足だなぁという質問をされたら・・・?とても嫌な気持ちになりますよね。「こんなことを聞けばよい」という答えはありませんが、大切なのは、きちんと準備をしていくことです。その業界や企業について、できる限り下調べをしていく。その過程で、わからなかったこと、もっと詳しく知りたいと思ったことを、ぜひ聞いてみてください。会話のキャッチボールを心がけることも、忘れずに。

Q:大企業と中小企業、どちらがいいですか?(大学3年生・男子)
どちらが「いい」ということは、一概には言えません。中小企業の定義を知っていますか?業種によりますが、例えば製造業の場合、従業員300人以下、もしくは資本金3億円以下の企業が中小企業、それに当てはまらない企業が大企業と呼ばれます。この「規模による分類」のみで会社選びをしてしまうのは、本質的ではありません。大事なのは、あなたがなにをやりたくて、その会社では、なにができるのか。会社の雰囲気なども重要です。やりたいことが実現できそうな業種や業界を定めてから、大中小問わず、1社1社、企業研究をしていくと、興味を持てる会社に巡り合えるはずですよ!


環サン、それでは文系マル出しですよ。データは? ロジックは?

イラスト / たかはし たまき