もし就活学生がマーケティングを勉強したら 13 Q&A篇 浪人しているのですが、
就活に影響しますか?

(2012.09.03)

Q:浪人しているのですが、就活に影響しますか? (大学3年生・男子)

A:日本では、大学に入学するための浪人自体は珍しいことではありません。1年間の浪人であれば、特にネガティブな印象を与えることもなく、就活への影響はないと言えるでしょう。 ただし、2年間以上の浪人をしている場合は、少し違います。そうまでして、なぜその大学(学部)に入りたかったのか?など、面接でいろいろと聞かれる可能性があります。もちろん、「これを学びたかった」などという目的がしっかりしていたり、目指す職業との一貫性があったりすれば、納得してもらえます。2年間以上かけて今の大学に入学した場合は、その理由や動機を答えられるように、あらためて整理しておきましょう!

Q:就活するとき、英語って必要ですか? (大学3年生・女子)

A:最近はほとんどの企業がエントリーシートに英語力(主にTOEICの点数)を書かせます。今や、活動範囲を日本国内に限定している企業は珍しく、仮に現段階で海外進出をしていなくても、視野には入れているという企業がほとんどです。文系でも理系でも、英語ができると、情報収集力や情報発信力が圧倒的に強くなるため、仕事への貢献度が高まります。企業は、学生を採用した場合、将来的にどのくらいの戦力になり得るか、可能性を測るひとつの目安として、就活時の英語力を問うのです。英語に加えて、第二外国語もマスターしているとなれば、最強でしょう。語学力の需要は高まる一方!対策は必須です!

Q:就活で高校時代の話をするのはダメですか? (大学3年生・女子)

A:高校時代にインパクトのある体験(生徒会長、インターハイ出場など)をしている場合、それをアピールしたくなる気持ちはよくわかります。しかし、その話だけを一生懸命しても、残念ながら企業の人には「で・・・今の君はどうなんだい?」と、思われてしまうのです。企業は、今のあなたの能力や人柄を見て、採用するかどうかを判断します。今のあなたをつくり上げた原体験として、高校時代の話をするのはOK。でも、そこで身に付けたものを、今どう活かしているか、という大学入学以降のエピソードも、企業は求めてきます。できるだけ、新鮮なエピソードを用意して、アピールするように心掛けましょう!

Q:体育会が就活に強いって本当ですか?
(大学3年生・男子)

A:100%そうとは言えないですが、その傾向があるのは事実。なぜでしょうか。強さの理由を考えると、体育会以外の学生が就活をする際のヒントにもなります。まず、体育会の学生の多くは、元気よく、ハキハキと挨拶し、礼儀をわきまえたコミュニケーションの取り方が、身に染み付いています。また、仲間と共に、目標に向かってストイックに努力できる人、という印象を与えます。つまり、企業が求める人材と重なる要素が多く、評価が高くなりがちなわけです。「体育会出身であること」自体が評価されているのではないので、同じ要素を持った学生であれば、体育会出身でなくてももちろん評価されますよ!


環:アレッ、樹クン?
樹:……

イラスト / たかはし たまき