もし就活学生がマーケティングを勉強したら77Q&A編 合同説明会って、
行った方がいいですか?

(2013.12.02)

Q:合同説明会って、行った方がいいですか?  (大学3年生・女子)

A:目的を明確に持って行くなら意味があります!

12月から毎週末のようにイベント会場で行われる企業の合同説明会。ものすごい人混みで、早くも就活に嫌気がさしてしまう人、その場で一日過ごしただけで、なんか就活した気になってしまう人、毎年いろいろな学生がいます。合同説明会に行く場合は、「なぜその合同説明会に行くのか」自問自答して、明確に答えられるようにしておいてください。目的をしっかり持って行かなければ、ただエネルギーを消耗するだけです。

特定の有名企業を狙い撃ちするのか、偶然の出会いを期待して中小企業ブースを片っ端から回るのか、などなど、戦略も立てておきましょう。一番いけないのは、みんなが行っているからとりあえず行く、というパターン。それでは何も得られないまま一日を終えることになってしまいますよ。

Q:小・中・高と皆勤賞だったのですが、アピールになりますか? (大学3年生・男子)

A:自己PRのエピソードとしては、少し弱いです。

皆勤賞は素晴らしいことです。一度も休まないということは、言い換えれば自己管理ができるということで、企業としても、仕事を任せる上で欠かせない要素になります。しかし、社会人になると、自己管理はとても大事であると同時に、最低限の当たり前のことだと考えられてしまうのも事実。内定に結びつけるためには、別の能力を主にアピールしていったほうが賢明でしょう。皆勤賞は、「毎日決められた時間に決められた場所に行くことができた」ということにすぎず、「受け身」のイメージが強調されかねません。

今、企業が求めているのは、他人に決められたことを忠実にこなす力よりも、自分で考えて動ける力。これまでの経験の中から、自分で考えて動いたことで成果をあげられたことはないか、探してみましょう。

Q:いつも最終面接で落ちてしまいます。何が問題なのでしょう?  (大学4年生・女子)
A:「その企業でなければならない理由」が伝わっていないのかもしれません!

いつも最終面接で落ちるということは、言い換えれば、いつも書類や1次・2次面接は通る、ということですよね。それはつまり、能力的には全く問題がない優秀な人材で、現場の社員はぜひ一緒に働きたいと思ってくれているということです。ではなぜ最終面接で落ちてしまうのでしょう。最終面接ともなると、選りすぐられた優秀な学生ばかりが残っているわけです。その中の一部を入社させるために、最終面接を担当する役員クラスの方々は何を決め手とするのか。それは、この会社に入社することが、長い目で見て学生にとっても企業にとっても幸せかどうか、という点です。たとえ飛び抜けて優秀な人材でも、「この子はうちじゃないほうが活躍できるな」と思われたら、不合格にするのです。そう思われないために、企業の理念や求める人材像と自分を照らし合わせて、その企業でこそ自分は活躍でき、貢献できるのだという想いを、しっかり伝えましょう。

Q:公務員から民間企業に切り替えようと思います。間に合いますか?  (大学4年生・男子)

A:間に合います!途中切り替えは、珍しいことではありません。

夏〜秋に公務員試験や教員採用試験が一段落し、その結果次第で民間企業志望に切り替える学生は、毎年たくさんいます。ポイントは、公務員を目指していたことを前向な事実と捉え、それを活かすこと。まずは業界や職種選びからスタートしますが、その際に、「公務員になったら何をしたかったのか」を整理して、業界・職種選びに繋げていきましょう。面接カードや小論文を書いてきた分、自分の考えはまとめやすいはずです。公務員としてやりたかったことの中に、民間企業でも実現できそうなことはありませんか? ここをしっかりと整理した上で採用試験に臨むと、志望動機の説得力が増します。実は、公務員や教員を諦め、この時期に民間に切り替える優秀な人材を狙っている企業もたくさんあるんですよ。 今すぐ、動き出しましょう。

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合同説明会は明確な目的を持って臨みましょう。
環: もうヘトヘトだわ。
樹: バイト、間に合うかな~。

イラスト / たかはし たまき