もし就活学生がマーケティングを勉強したら 50Q&A編 内定先がブラック企業だという噂があるのですが……。

(2013.05.27)

Q:内定先がブラック企業だという噂があるのですが……。(大学4年生・女子)

A:情報が溢れかえっている今の時代、企業に関するいい噂も悪い噂もたくさんあるでしょう。大企業、中小企業問わず、どの企業にも少なからずマイナスの評判はあります。重要なのは、本当に“ブラック”なのかどうかを見極めること。情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、その信憑性を確認しなければなりません。特にインターネットの情報には、噂話から派生した嘘や大げさなものがたくさん紛れています。偏った情報に、踊らされないようにしましょう。早期離職者があまりに多い、国の機関から勧告を受けているなど、本質的に問題を抱えている企業なのかどうかをできる限り調べ、総合的に判断することが重要です!

Q:まだ就活を続けたいのですが、内定先にはどう言えばよいでしょう。(大学4年生・男子)

内定をもらったけど、他にもチャレンジしたい企業がある……。そんな悩みを抱える学生が多くなる時期です。「いつまでも待つよ」と言ってくれる企業は少なく、1~2週間以内に入社するかどうかを決めて欲しい、という企業がほとんどでしょう。企業側も優秀な学生を確保したくて必死ですから、仕方のないことです。では、どうしても結論を出せない場合はどうすればよいのでしょう。まずは早い段階で、誠意を持って、まだ就活を続けたい旨を理由も含めて伝えます。その際、自分から「〇日までには必ず結論を出します」と約束することがポイント。真剣な想いが伝わり、待ってもらえることもあります!

Q:内定した企業への就職を、親が反対します。(大学4年生・女子)

A:せっかく第一志望の企業から内定をもらったのに、業界や職種をみて「この会社はやめておけ」と親に言われる、というケースがあります。もちろん、親が賛成してくれるにこしたことはないですが、もう成人していますし、自分の人生を親の言葉で変えてしまうのは考えもの。まずは一度、親と向き合って、話し合う場を設けるとよいでしょう。業界、職種のイメージを勘違いしている親も多いです。なぜ、その業界、職種に魅力を感じたのか、実際はどのような仕事なのか、きちんと説明することで、誤解が解けて親の考え方も少しずつ変わっていくでしょう!

Q:大手に就職するには、今何をすればよいですか?(大学3年生・男子)

A:この時期から既に就活を意識している新3年生で、「大手に就職すること」が目標になってしまっている学生をよく見かけます。やりたいことを明確にする前に、とにかく大手がいい!と意気込むことはあまりよいことではありません。そのような学生は、どうしてもテクニックに走りがちで、就活でアピールすべきことの本質から遠ざかってしまうことがあるからです。結果的に、あまり評価されないということもあり得ます。

「大手に入るには」という考えを一旦やめ、目の前のことに一生懸命取り組み、その過程で、社会に出てからやりたいことを見つけていきましょう。それが大手企業でしか実現できないことであれば、半年後に大手企業を受ければいいのです。一生懸命何かに取り組んだ経験が、必ず評価につながりますよ!


就職するのはあなたです。あなたの人生を決めるのはあなたです。

イラスト / たかはし たまき