もし就活学生がマーケティングを勉強したら 34あなたのセグメンテーションの
切り口は何でしょう?
(2013.02.04)
最近は通年採用といって企業が年間を通して採用活動を行うケースが増えているようですが、多くの企業は新卒の採用を春から夏にかけていっせいに行います。企業の数は何万社とあるわけで、すべての企業を受けることはできませんし、皆さんにとっても興味・関心のない企業もごまんとあるでしょう。その中で皆さんが就活を効率的に進め、少しでも内定をゲットする確率を高めるために自分はどういう企業にエントリーすべきか、新卒を募集する多くの企業の中からあなたがエントリーする企業をセグメンテーションすることが重要になります。
***
エントリーする企業のセグメンテーションにはいろいろな方法があります。
業種で選ぶというのは最もオーソドックスなセグメンテーションのやり方でしょう。皆さんの学部、学科から絞られてくる業種や企業というのもあるでしょう。電子工学を学んだからエレクトロニクス企業のエンジニアになりたい、旅行・ツーリズム学科で学んだから旅行業界に入って旅行の企画の仕事をやりたい、経済学部でマクロ経済学を専攻したからシンクタンクや研究機関に入ってマクロ経済分析の専門家になりたい、美大でグラフィックデザインを専攻したから広告会社で広告制作の仕事をしたい、などです。
また職種で選ぶということもあります。会計学科で簿記を勉強していて資格も取得している、性格も几帳面で数字と一日中にらめっこしていても全然苦にならないので、業種はこだわらずに、企業の経理部門で働きたいとか、体育会の部活を通じて強靭な肉体と先輩後輩の上下関係の大切さと厳しさ、目標を完遂するまではあきらめずに何度でもトライする辛抱強さを身に付けたので、この人間的な資質から、チームワークを大事に、雨の日も風の日も何度でも得意先に通いつめて仕事を頂いてくるような営業の仕事にはまるのではないかということもあるでしょう。
こういったセグメンテーションの切り口をいろいろ考えていく中で、自分の強みはどこにあるのか、他の学生との差別化はどうやったら図れるのかを発見することができるでしょう。