もし就活学生がマーケティングを勉強したら76企業は常に成長していく方策を
模索しています。

(2013.11.25)

マーケティングの教科書ではプロダクト・ライフ・サイクルの延命策として次のようなことが述べられています。

ひとつはその製品の既存ユーザーの使用回数(頻度)を増やすような方策はないか、あるいは既存ユーザーひとりあたりの使用量を増やす方策はないかという視点です。例えばある清涼飲料ブランドについて現行のフレーバーに加えて新しいフレーバーの製品を開発するということです。また普通は朝食やランチで食べるものを夕食や夜食でも食べられるようなメニューに出来ないかを考えることもあるでしょう。

もうひとつは新たな市場の発見です。これまでのターゲット属性とは異なるセグメントにその製品を浸透させることが出来ればそれだけ販売量は増加することになります。但し、ここで注意しなければならないのは新しいユーザーに浸透することによって既存ユーザーが逃げてしまっては元も子もないということです。もちろん新たなターゲットを探すほかにも国内から海外市場に進出するようにエリアを拡大するということもあるでしょう。どのような市場に拡大していくのが最も効率的に収益を拡大していけるのか、市場拡大に伴う追加コストはどのくらいかかるのか、どのようなリスクが考えられるのか、十分検討しなければなりません。

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こうした前向きな発想、積極的な提案というのは若い人たちの得意とするところでしょう。エントリーシートや面接の中で志望動機や将来の夢といったパートが必ずあると思いますが、その中で自分のバックグラウンド(専攻や特技、資格、経験など)を活かして是非皆さんらしいアイディアを披露してもらいたいのです。それこそが人事担当者も面接官も一番聞いてみたい、最も目が輝く瞬間であると思っていただいて間違いありません。

環: でもたいして企業のこと、知りもしないのに、変なこといって笑われたりしないかしら?

樹: それで墓穴掘ったりして……

ただでさえどこも競争率は高くなっているのです。もちろん事前に友達や先輩に聞いてもらっておかしなところ、わかりにくいところを指摘してもらうくらいはやっておくべきでしょう。

現在の仕事をそのまま同じように繰り返して継続するだけの人材であれば、今いる社員にそのままやってもらった方が効率がいいに決まっているのです。会社という船は常に前へ向かって進んでいくのです。


新しい市場を目指してレッツゴー!
イラスト / たかはし たまき