もし就活学生がマーケティングを勉強したら 12 グローバルを目指すなら
外資系も選択肢のひとつです

(2012.08.27)

皆さんの就職先は必ずしも日本企業だけとは限りません。皆さんが日頃買い物をする中に外国製品もたくさんあることでしょう。外国製品が日本で売られているということは日本でその製品の販売に関わっている人たちがいるということです。「日本○○」とか「○○ジャパン」といった社名の会社は「○○」という外国企業の日本法人であるケースが多いのですが、そうした外資系といわれる企業も規模が大きくなるにつれてより深く日本市場でのビジネスを推進するために新卒採用を始めるところが増えてきました。

そうした企業は日本のみならず多くの国々に進出しているグローバル企業であるケースが多く、日本企業とは若干異なる経営の考え方、価値観で事業を行っている場合があります。例えば社長や幹部が本国の本社から送られてくる外国人だったり、社内言語が英語だったり、年功序列とは大分異なる給料体系だったり、ということがあります。(それがいわゆるグローバルスタンダードといわれているものだったりするのですが。)

また外資系企業の場合、あくまでも本国にある本社の子会社という位置づけです。つまり必ずしもその企業の全機能を担っている訳ではなく、単に日本での営業を担当する販売会社で、商品企画、生産は本国の本社や別の国にある子会社が担っていたり、あるいは欧米に本社のある企業のアジアの地域本社的なポジションで、中国、韓国、台湾なども統括しているケースなどもあります。

いずれにしても外資系企業といっても十人十色なので、自分に適した仕事があるのか、業務の内容をよく調べる必要があります。今は日本企業で働く外国人も増えてきました。日本への留学生を新卒で採用する動きも活発になっているようです。同様に日本人学生の中からも新卒で外資系企業に入ってグローバルスタンダードのビジネススキルをいち早く身につけてキャリアアップを図りたい、という人がいてもおかしくありません。また日本企業に入ったつもりが、外国の企業に買収されてある日突然上司が外国人になってしまった、なんていうことも珍しくない時代になっているのです。


環:ハ、ハ~イ……
樹:お先に失礼……

イラスト / たかはし たまき