メディア・パブモバイル通信が
爆発的に普及するアフリカ大陸。

(2011.11.29)

アフリカでもモバイル通信が凄い勢いで普及している。モバイル加入者数が2011年9月に6億2000万人に達した。アフリカ大陸の人口が約10億人だから、6割以上の人がモバイル通信に加入していることになる。かつて有線の電話時代には、電話を一度も掛けたことのない人が過半数を占めると言われるほ ど、電話後進国であったアフリカだが、2015年ころには大半の人が携帯電話を享受できることになろうとしているのだ。

このようなアフリカのモバイル通信の現況をまとめたレポート「African Mobile Observatory」(58ページ、無料)を、モバイル・オペレーターの業界組織である GSM Association(GSMA)がcomScore と組んで、このほど発行した。その中の、一部を紹介する。

最初は、国別のモバイル加入者数である。アフリカには51か国が存在するが、ここでは上位25ヵ国(A25)のそれぞれの加入者数を掲げている。現在、アフリカ全体では加入者数が6億2000万人を超えたが、2012年末には7億3500万人に達すると予測している。

モバイル加入者数の推移を、世界の州別に示したのが以下のグラフである。2007年から2011年までのCAGR(年平均成長率)が22%と世界でトップ の勢いを示し、このほど加入者数で南米を追い抜き、アジアに次いで2番目に多い州になった(欧州は西欧と東欧に分けている)。2011年から2015年ま でのCAGRも、10%と世界トップの成長率を続けると見られている。

現在は電話利用(低料金のプリペイド)とSMSサービスの利用がほとんどで、データ通信の利用は非常に少ない。だが、以下のグラフのように、モバイルブロードバンドが一気に立ち上がろうとしており、アフリカでもデータ通信の利用が本格化しそうだ。

(2011年11月25日)

 

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