メディア・パブ 米インターネット広告
検索広告がまた売上高シェア拡大

(2012.10.16)


 

米国のインターネット広告は2桁台の成長軌道に戻り、順調に伸び続けている。

IAB(the Interactive Advertising Bureau)とPWC(Pricewaterhouse Coopers)から公表された恒例の“IAB internet advertising revenue report”(2012年上半期版)によると、米国のインターネット広告売上高は2012年上半期が170億ドルとなり、前年同期に比べ14%増となった。

今年第2四半期の広告売上高は87億ドルであったが、毎年の第2四半期の広告売上高推移を見ると、次のようになる。2003年から2012年までの年平均成長率は20.2%となった。

さらに、1996年から2012年までに広げて、四半期単位の広告売上高の推移を見ると、次のようになる。2000年代初頭のネットバブル崩壊時と2009年のリーマンショック時に凹んだが、それ以外の時期は一貫してインターネット広告は高度成長を続けている。

広告の種別(フォーマット別)の売上高シェアを以下に示す。2006年から2012年まで、上半期売上高のシェアを種別ごとに示している。相変わらず検索 広告売上高が大きく、最近再びシェアを伸ばしているのには驚く。2012年上半期の検索広告売上高は81億ドルに達し、シェアは48%となり前年同期に比 べ2%アップとなった。米国のモバイル広告は7%とまだまだマイナーであるが、いよいよ本格的に急上昇し始めている。2012年上半期のモバイル広告売上 高は12億ドルで、昨年同期比95%増となった。