メディア・パブ 雑誌「Newsweek」紙の雑誌を廃止、
来年からはデジタル版だけで。
(2012.10.30)
Newsweekの紙の雑誌が今年末に消えることになった。ニュース週刊誌として79年の歴史を誇るNewsweekが、プリント版の発行を止めることになった。米国では今年12月31日号がプリント版(紙の雑誌)の最後になる予定。来年からはタブレットなど向けのデジタル版だけとなる。
休刊することになった紙のNewsweek誌は、2001年に3,158,480人の定期購読者数を誇っていたのが、今年6月には約半分の 1,527,157人へと激減、年間4000万ドルの赤字を垂れ流している。
来年(2013年)からはデジタルだけのNewsweek Globalを世界共通編集版として発行する予定。主にタブレットなどのモバイル端末向けをターゲットとし、有料の定期購読サービスになりそう。
英国の有力新聞Guardianも、紙の新聞を止めてデジタル版だけにすべきかどうかの検討に入っている。来年はプリント版を廃止し、デジタルオンリーにシフトする雑誌や新聞が増えそう。
爆発的に増えているタブレットやスマートフォンのモバイルユーザーも、デジタル版の新聞や雑誌を手持ちのモバイル端末で読み始めつつある。以下の comScoreの調査でも、タブレットユーザーの4割近くもが既に、所有タブレットで新聞や雑誌を1ヶ月の間に読んだことがあるという。
参考
・Newsweek Owner Says Magazine Will Eventually Shift Online(Bloomberg)
・Newsweek to Cease Print Publication at End of Year(Media Decorder)
・Tablets Reinvent Americans’ Relationship with Print(comScore)
・Guardian ‘seriously discussing’ end to print edition(The Telegraph)