メディア・パブ アップルのニューススタンド、
有力タイトル加え10月12日に開設。

(2011.10.05)

Appleのニューススタンド(Newsstand)が10月12日に正式に開設することになった。12日にリリースされるiOS5にNewsstand機能が組み込まれることになる。

Newsstandは、iPhoneやiPad向けの雑誌アプリや新聞アプリを収めるフォルダであり、そこから雑誌アプリや新聞アプリを購入するApp Storeにすぐにアクセスできる。

このNewsstandサービスを利用し、App Storeでアプリ販売に乗り出す雑誌や新聞の主要タイトルとして、
The New York Times,
GQ,
Wired,
The New Yorker,
Popular Science,
National Geographic ,
Esquire
が名乗り出ている。

Newsstand利用で契約したグローバルなパブリッシャーとしては、 
Hearst Corporation,
Conde Nast,
Disney Worldwide,
Europe’s Sanoma Media,
the New York Times Corp
など。 

App Storeで販売した雑誌アプリや新聞アプリの売上の30%を手数料として徴収するという、Appleがパブリッシャーに要求している販売ルールは今のところ変わっていないようだ。

今回のNewsstandで気になる機能としては、雑誌アプリや新聞アプリを定期購読した場合、新号が出るたびにバックグラウンドでダウンロードできるようになることがある。もちろんユーザーはiPhoneやiPadをインターネット接続状態にしておく必要がある。でもバッテリーが切れたらダメだが。また 無料の雑誌アプリや新聞アプリもNewsstandサービスを享受できるようだ。バックグランドでのダウンロードサービスも受けられるはず。

タブレット向けの電子雑誌や電子新聞の市場では、アマゾンのキンドル・ファイア+キンドルストアが対抗馬として浮上しようとしている。だが当面のビジネス としてはiPad向けを外せないので、アップルのiPad+App Store(Newsstand)に頼っていくか、そうでなければ英FTのように App Storeから飛び出たり、フランスの新聞社・雑誌社連合のように独自のデジタルキオスクの設立を画策しなければならない。

 

メディア・パブ