メディア・パブ 地方ニュースのソースは若年層でも
インターネットより新聞から。

(2011.09.26)

米国人が接するニュースメディアとしてはインターネットが伸び続けているが、地方(ローカル)ニュースのソースとしては新聞がインターネットの倍以上も利用されている。

Pew Research Centerがまとめたレポート「Views of the News Media: 1985-2011」 によると、国内および国際ニュースのソースとしては、テレビが長期低落が続いているものの今でもトップで、米国民の2/3がテレビニュースを視聴してい る。またインターネットをニュースソースとしている国民の割合は43%へと増えており、31%の新聞との差を拡大している。車社会の米国ではラジオの人気 が復活しており、19%の人がラジオニュースを利用していた。

国内および国際ニュースの主要ソースメディアの利用状況の推移を以下に示す。18歳以上の米大人を対象にした電話調査の結果であるが、今年は7月20-24日に1501人の米大人を対象に実施した。各人に二つまでのニュースソースを回答できるようにした。


 

次は、国内および国際ニュースとは別に、ローカルニュースのソースを調べた結果である。国内/国際ニュースのソースとしては、テレビとインターネットが主 流となっている。18-29歳の若年層では65%がインターネットニュースを利用しており、テレビを追い抜いている。ここで気になるのは、18-49歳の 働き盛りの人の間で新聞の影が非常に薄くなっていることだ(新聞ニュースに接触している割合が約25%)。

ところが、ローカルニュースのソースメディアとなると、興味深いことに新聞が健在である。新聞利用がインターネット利用の倍以上となっている。18-29歳の若年層でも、39%が新聞に頼っており、23%のインターネットを大きく引き離している。


 

今回のPewのレポートでは、主要ニュースメディアの評価についての推移など、興味深いデータが満載である。その中の一つだけを掲げておく。主要ニュースメディアの記事が年々、不正確とユーザーから見られてきていることだ。
(2011年09月24日)


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