現代アルゼンチン音楽を代表する孤高のアーティスト、カルロス・アギーレが奇跡の来日!

(2010.09.14)

心の調律師のような音楽……。
多くのミュージシャンや良心的リスナーの憧れと畏敬を一身に集める
コンポーザー/ピアニスト/シンガーそして詩人、
カルロス・アギーレが初来日!

現代アルゼンチン音楽シーンの最重要人物と評され、一部のリスナーから熱狂的な支持を集めながらも、一般的には知られていなかったカルロス・アギーレ。フォルクローレの切ないメロディーや悠然としたリズムを継承しながらも、ジャズやクラシック、ブラジル音楽の要素を織り交ぜ、洗練された美しいハーモニーを奏でる彼の音楽に魅せられ、全てハンドメイドで1枚1枚違うジャケットのプレミア感と併せて徐々に話題となり、今年に入り大型CDショップでは彼の作品が常時品切れになるなど、大きな注目を集め始めました。

この7月には2000年に録音された彼のデビュー作『crema』がついに国内盤として正式リリースされ、よりたくさんの人に届くようになりました。さらに彼の音楽に捧げたイベント「bar buenos aires」が開催され人気となるなど、多くのリスナーの期待が高まる中、とうとう今回の来日公演が実現しました。

普段は都会の喧噪とコマーシャリズムから遠く離れ、河のほとりで創作活動を続けるカルロス・アギーレの、まさに唯一無二の音世界を堪能できる、全国5都市を巡るツアーがまもなく始まります! この貴重な機会をぜひお見逃しなく!
 

Carlos Aguirre Japan Tour 2010 <2010.10.02~10.16>

 
10月2日(土)
《山形》山寺風雅の国・馳走舍
開場18:00/開演19:00
料金:前売4,500円/当日5,000円
問:山形ブラジル音楽普及協会 (メール:bossacur@ma.catvy.ne.jp

10月8日(金)
《岡山》 城下公会堂
開場19:30 開演20:00
料金:前売4,000円/当日4,500円(ともに1ドリンク別途)
前売&問:城下公会堂 Tel.086-234-5260
     moderado music(メール:okamoto@moderadomusic.com

10月9日(土)
《姫路》 ハンモック・カフェ  sold out
開場18:00/開演20:00
料金:前売4,000円/当日4,500円(ともにアルゼンチンの料理とお茶付)

10月10日(日)
《名古屋》 カフェ・ドゥフィ
開場18:30/開演20:00
料金:前売4,000円/当日4,500円(ともに1ドリンク付)
予約&問:Cafe Dufi  Tel.052-263-6511
愛知県名古屋市中区新栄3-17-11

10月16日(土)
《東京 》スパイラルホール(スパイラル3F)
開場18:30/開演19:00
料金:前売6,000円/当日6,500円(ドリンク別/自由席)
前売:ローソンチケット [Lコード:79921]
   SPIRAL RECORDS店頭(電話予約不可)
問:SPIRAL Tel.代表 03-3498-1171
東京都港区南青山5-6-23 SPIRAL 3F

*チケットのsold out状況は2010.09.14のものです。詳しくは会場にお問い合わせくださいませ。

 

『crema』 Carlos Aguirre Grupo

自身のグループを率い2000年に録音された歴史的名盤にして入手困難だった1stアルバムが国内盤化。オリジナル盤のハンドメイドジャケを再現し、さらに歌詞対訳/ライナーノーツを付け、これまで知られる機会のなかったアギーレの美しい詩の世界から芸術家としての哲学の一端までを紹介した画期的リリース。

2,625円(税込み)RCIP-0144
発売元:インパートメント

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『crema』手作りジャケット制作物語。

彼のCDはどれもジャケットが完全ハンドメイドのため出回る量がとても少ないことで有名でした。手漉きの紙を使ったり、組み立てると立体の正方形になり、糸でイラストをつり下げたり……と、工場で大量生産ができないものばかり。上記の『crema』にしても、タイトルと同じ「crema = クリーム色」の特殊な紙を使い、さらにその真ん中に繰り抜かれた小さな窓からは、1枚1枚手描きの水彩画(つまり全てが違う絵であり、違うジャケットになる)が見えるというものでした。今回の国内盤化にあたり、音楽だけでなくジャケットを含めて1つの作品である、という彼の意志を尊重することが何よりも大切と考えた我々は、それを再現することにしたのです。

まずは紙の専門店を訪ね、店員さんの協力を得て同じ質感と量感の紙を購入。会社に急造した作業場で、カルロス・アギーレの音楽を愛する有志のみなさんとともに1枚ずつ切り、ミシン目を入れて、窓を繰り抜く、という作業をひたすら行いました。

クリーム色のジャケット。ジャケットサイズに切り、3センチ四方の「窓」を繰り抜きます。

封入される手描きの水彩画は、オリジナル盤と同じくアルゼンチンの女流画家、パメラ・ビジャラーサさんに依頼。パメラさんは、アギーレさんの作品のためなら労は厭いません、と快諾してくれ大量の水彩画を日本に送って下さいました。水彩画が日本に届き、実物を見たときは感動的でした。

アルゼンチンから届いた水彩画。包装もかわいい。
パメラさん描き下ろしの水彩画は本当に全て違うテイスト。

最後に、ジャケット、水彩画、ブックレット、オビ、CD盤、ケース……とバラバラのパーツを組み立て、最後に包装してお店に出荷まで。配信で手軽に音楽が手に入る今、カルロス・アギーレのこだわりを受け継ぎ、パッケージにこだわりぬいた結果がこの『crema』ですが、完全なボランティアで作業を手伝ってくれた有志の方々がいなければ実現できなかったと思います。この場をお借りして、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

セットを待つパーツたち。

みなさんも、CDショップで1枚1枚違うジャケットを手に、お気に入りの1枚を選んでみて下さい。そしてライブ会場でお会いしましょう!