池田美樹, 池田美樹のLOVE♥ CITY WALKただいま調査中! 野菜が大流行している本当の理由。

(2008.09.17)
 野菜が流行している。 

 野菜がメインであるメニューを初めていただいて、へえ、と感心したのが、アトレ品川の中の「BOBOS by QUEEN ALICE(ボボス バイ クィーン・アリス)」の「BOBOSオリジナル野菜釜」だった。各種の野菜を窯で焼いて、塩を振ったごくシンプルな料理だ。

 次に、年上の女性とお礼のランチをご一緒するために店選びをしていた私に、会社の先輩が教えてくれたのが、銀座の野菜懐石「長峰」。メニューがすべて野菜、という懐石料理をいただいた。珍しさとヘルシーさでとても喜んでもらえた。

 これはみんな、数年前の話。最近、立て続けに見かけて気になっているのは、居酒屋のサラダならぬ「野菜セット」だ。居酒屋のメニューになるということは、かなり流行しているという証拠だ。

 とある居酒屋では、山盛りの有機野菜を味噌か塩で食べる、というメニューにひかれて頼んでみた。お値段は確か480円ほど。安い。女子は大満足だ。

 次に、違う居酒屋に行ったら、6種類の味噌で野菜を食べるというメニューがあった。これは確か780円ほど。なかなか美味だったけれど、値段は微妙だ。

 そして最近、ダイニング系の店の前を通りかかったら、籠盛り野菜、というロウ細工がある。いくらかな、とのぞいてみたら、何と1,300円もするという。この店に入ったとしても、これはきっと頼まないだろうなあ。

 先日、男子と食事に行った。生野菜盛り合わせを頼んでバリバリ食べていたら「鳥かうさぎになったような気がするから、いいや」と言われた。野菜、流行ってるんだよ? と言っても通じない。まあ、確かに、流行だから食べる、ということでなければ、野菜はただの野菜だものね。

 それでもやっぱり私は野菜にひかれる。野菜の本当の魅力って、いったい何なのか。どんな料理だとおいしいのか。どんどん増えている野菜料理中心のお店の情報を眺めながら、しばらく野菜行脚をして考えてみようと思っている。

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「長峰」の野菜懐石の中で出てきた野菜寿司。

6種類の味噌で生野菜を食べる居酒屋メニュー。

1,300円もするという野菜の籠盛り。ロウ細工の鑑賞だけでご勘弁。

(2008年9月16日 anan編集部 池田美樹)