from 大阪 – 2 - 心斎橋から徒歩10分。
街中にワイン醸造所!?

(2013.04.10)

地下鉄に乗ってワイナリーへ行こう!
長堀橋駅から徒歩5分、松屋町駅からは徒歩1分。
阪神高速道路のたもと、東横堀川を背にした空きビルの中に、
都市型ワイナリー(アーバン・ワイナリー)島之内フジマル醸造所が4月11日オープン。

ミナミの街中にワイン醸造所!

ずいぶんとご無沙汰しておりました、エリアナビ大阪の荒槙です。大阪にきて2年半、いろいろと揉まれながらようやく関西の水にも慣れ、ホッと一息つこうかと思っていたところにこのお知らせ。業務用卸をメインに大阪市内にワインショップ3店舗を構えますFUJIMARUの新展開は、なんとワイン醸造所を大阪ミナミの街中に造ってしまうことでした。

大阪に土地勘のない方にとってはどのくらい街中なのか想像しにくいと思いますが、東京でいうならば新宿は歌舞伎町のはずれ、新大久保駅近くあたりに突如ワイナリーが出現したみたいなもの。

もちろんワイナリーとはいってもそんなに大きなものではありません。もともと会社が入っていたビルを借りて改装し、1階部分にタンクやプレス機などの醸造器具を、地下を貯蔵庫にして、2階に常時テイスティングもできるワイン食堂を設けています。


左:水平空気圧式ブドウ圧搾機
右:ブドウジュースを入れるステンレスタンク

左:地下カーブに降りる階段
右:今年の収穫を待つマシンやタンク
街中に醸造所をつくるわけ。

どうしてこんな街中にワイナリーを造ったのか?

ワイナリーというと普通、郊外にあってブドウ畑に囲まれた、風光明媚な場所を思いつきますよね。もちろんそれもワインが持っている素敵なイメージとしてとっても大切ですが、都市部に暮らす人たちにとって、それはちょっと非日常的な空間でした。

そう、街中にワイナリーを作ることでもっと「ワインを日常にしたい」のです。人が集まりやすい場所にワイナリーを造って、逆にブドウに来てもらう。

ブドウ畑はさすがに郊外ですが、醸造所から車で30分ほどいったところに自社畑を管理しています。もともと大阪はブドウ栽培の歴史が非常に古い土地。柏原や羽曳野といった南大阪にはデラウェアやマスカットベリーAなどのブドウ畑が広がっていて、大阪のブドウから、大阪の味がするワインを、大阪の街中で造って、もっともっとたくさんの人に飲んでもらいたい。畑とワインと人が日常的に繋がるようになれば……。そんな思いが都市型ワイナリー『島之内フジマル醸造所』の設立を後押ししたのかもしれません。

自分が住んでいる街にワイナリーがあるって、ちょっと面白くないですか?

お仕事帰りに「ワイナリーで一杯やろうか。」休日には家族で「買い物ついでにワイナリーでいつものワインを。」近い将来にはマイボトルに量り売りのワインを、なんて構想もあるんです。


ワイン食堂には、東横堀川を望む席も

昨年まで柏原のワイナリーの一角でつくられていたオリジナルワイン
ブドウの収穫時期にはイベントも企画します!

収穫時期になれば畑からブドウが運び込まれてきます。一年に一度醸造所がフル稼働するこの季節、ワイナリーはブドウの甘い香りに包まれ活況を呈することでしょう。そんな様子を眺めながら出来たてのワインを飲んだり、お食事をしたり。ワインを日常的に楽しんでもらえるようなイベントも、いろいろ企画したいと思います。

地下鉄の駅から歩いて行ける、大阪の街中に生まれた都市型ワイナリー。吉本なんばグランド花月や国立文楽劇場から近く、あべのハルカスへも地下鉄ですぐ。大阪出張のついで、でも行けてしまう場所にあるワイナリー『島之内フジマル醸造所』。どうぞお気軽にお越しいただければと思います!

島之内フジマル醸造所
大阪市中央区島之内1-1-14 三和ビル1F
Tel:06-4704-6666
試飲コーナー&ワイン食堂
営業時間:12:00~22:00
定休日:不定休
アクセス:地下鉄「松屋町駅」から徒歩1分、「長堀橋駅」から徒歩5分

≪醸造所の見学について≫
基本的には試飲セットや食堂でお食事された方で見学をご希望の方がいらっしゃいましたら、ご案内させていただきます。ただ、醸造設備と言っても本当に簡単なものしかありませんし、もちろん、畑も隣接しているわけではありません。とってもあっさりした見学になるとは思うのですが、よければ気楽にお声掛けいただければと思います。また、今のところ、見学のみのご訪問は承っておりません。ご了承くださいませ。

<島之内フジマル醸造所へのアクセス>
地下鉄長堀鶴見緑地線 松屋町駅4番出口より