パリで人気のコーヒーショップ『クチューム』が骨董通りに。
(2014.04.13)
パリのサードウェーブ・コーヒー
『COUTUME』
昨年夏開店のレストラン『クリントン・ストリート・ベイキング・カンパニー』には今だ長蛇の列、今年に入ってセレクトショップ『ブルーム&ブランチ』、『ドローイングナンバーズ』、『ザ・プール青山』が相次いでオープンするなど活気づいている青山・骨董通り界隈。4月5日にはパリで人気のコーヒーショップ『クチューム(COUTUME)』が『アパルトモン 青山店』隣にオープンしました。
『クチューム』は、フランス人アントワンさんと、オーストラリア人トムさんがパリで出会い意気投合。苦くて水っぽいパリのカフェのコーヒーに革命を! と2011年に立ち上げた気鋭のサードウェーブのコーヒーショップです。
コーヒーの産地の農園で買い付けた豆をこだわりのロースト、抽出方法でサーブ。フレッシュでベストなシングルオリジンの豆を中心に5~10種類常備、豆本来の味を活かす抽出方法、飲み方にこだわるところはまさにサードウェーブ的。
そのほかエスプエッソ+フォームドミルクから作るカプチーノ、エスプレッソ+ミルクのコルタードやラテ、アイスラテ、長時間かけてゆっくりと抽出される水出しコーヒー、エスプレッソを薄めるアメリカーノなどのさまざまな飲み方ができます。
シングルオリジンにこだわった豆は、季節によって置いてあるものが変わりますが、農場から直輸入してパリ店でローストした『ケンジン』、フルーティな香りが特徴の『ネキセ』はいずれもエチオピアのレア種で、今こそ楽しみたいお味。東京店オリジナルメニューとして2013年収穫のブラジル豆をベースにブレンドした『青山スペシャルブレンド』もあります。もちろん豆の販売もあり。エスプレッソ用、ドリップ用、好みの粗さに挽いてくれます。(100g=1000円~)。
来た人がアクティブに交流できる
コミュニティ活動も。
白いタイルと木目のコンビネーションの机、椅子に象徴されているように透明感、清潔感とあたたかみが混在しているインテリアデザインはパリ本店と同じく『CUT Architectures(カットアーキテクチャーズ)』によるもの。パリ本店のオスマン様式建築の古い板張りの床に、研究室=ラボのようなタイル貼りのカウンターの雰囲気を再現、カフェスペースの一角にはコーヒーのカッピング(テイスティング)セミナーができるテーブルが設置されています。
ふたり組のオーナーのひとり、フランス出身で主に豆の買い付けやこだわりのローストをするアントワンさんは「カフェはリラックスできる場所。第2の我が家のように利用してほしいです。」。オーストラリア出身のトムさんいわく「カフェには心地よい空間とフレンドリーな接客は必須だけど、来た人がアクティブに交流できるコミュニティでもあるべきだと考えます。カッピングでコーヒーに興味がある人が集まれるような機会の他、パリのお店と東京のお店のフタッフを定期的にインターチェンジ(交換研修)も行っていく予定です。」
美味しく、心地よいだけでなく知的なアプローチも楽しみなカフェの登場です。
『COUTUME(クチューム)』
電話:03-6418-5325
所在地:東京都港区南青山 5-8-10
営業時間:7:30~21:30
不定休