ほろ酔い倶楽部 - 12 - 「ワインハ和食ニ合ウ?」と
外人に訊かれたらサントリー「ジャパンプレミアム」シリーズでズバリ答えます!

(2010.07.30)

フランスに行ったらフランスワイン、イタリアへ旅行したらイタリアワイン。旅先では、その地元産のワインをオーダーしたくなります。となると、逆もしかり。日本にやってくる外人が日本酒や日本ワインに挑戦するシーンは少なくありません。
ならば、ワインに舌が馴染んでいる方々を、日本ワインの独自性で唸らせてみたい。さらにワガママ言えば、和食とワインのカンペキな組み合わせでアピールできたら文句ナシ。

そこで、日本人も外国人も認める一流の和食料理と、サントリーのワイン「ジャパンプレミアム」シリーズ&「登美の丘ワイナリー」シリーズを組み合わせて検証です!


今回登場のシリーズは、8月24日発売予定の新ブランド。「ジャパンプレミアム」は、品種シリーズ4種&産地シリーズ6種との展開で、飲み比べ自在です。おかげで、日本人でも分かりにくかった日本ワインがシンプルに把握できます。

「登美の丘ワイナリー」シリーズからは、白のシャルドネとボルドータイプの赤が。高級感バリバリで、“お世話になったあの人に”的な使い方も可能です。もちろん、“人のお世話をした私に”でもいいんですが。

ワインに合わせるのは、ミシュラン三ツ星を誇る和食料理店『かんだ』の料理。主人の神田裕行さんが、品種シリーズのワイン4種それぞれに合わせた4品を披露してくれました。店のワイン・セレクションが豊富で、サントリーの日本ワインも実際に扱っている「かんだ」だから、その合わせっぷりたるや芸術的です!あまりに合いすぎて怖いくらい。

で、つい新たな疑問が。
「もしや、日本ワインって、どんな料理でも合うんじゃないの?」。
そこで、あえて違うワインを口に含み、神田さんの意図しない組み合わせでも検証してみました。そうすると……
やっぱりズレる。シロウトでも、如実にズレが分かる。余計なことしました。

そんなズレ・レポートも含めて、以下の組み合わせをご堪能ください。

 

自然ナ甘味ガアル料理ニハ、日本独自品種ノワインネー

とうもろこしと車海老のしんじょ
えんどう豆と順才の薄葛仕立て
     ×
リースリング・フォルテ 2008

サントリーの開発したブドウ品種「リースリング・フォルテ」は、酸っぱ過ぎない酸味が特徴。その酸味を生き生きとさせるのは、食材の持つ自然な甘味を強調させたお椀物です。かすかなとろみも含めて全体的に優しい印象。

試しに他の白ワイン「シャルドネ」と合わせてみると、なんだか後味がもったりとする……えんどう豆の繊細な甘味も隠れ気味だし……。

やはり、たおやかな料理には「リースリング・フォルテ」でした。日本独自品種という面でも、外国人へのアピール度は高いですね。

 

出汁ガ効イテル料理ニハ、日本ノシャルドネデース

淡路産 黄金鱧の煮こごり 胡麻
     ×
登美の丘 シャルドネ 2008

「このシャルドネは、店でオンリストしています。バランスがいいんです」と神田さん。カツオの二番出汁が、樽熟成によるシャルドネのスモーキーな厚みとピッタリです。また、胡麻の風味が、ワインのコクと合わさって一層リッチに。
「鱧は動物性なんだから、軽めの赤ワインも合うんじゃ?」
と「マスカット・ベーリーA」をムリヤリ持ってきましたが、
「……だめ。タンニンの渋味がそのまんまだ……」。
出汁と溶け合うのは「シャルドネ」、という事実を再確認しました。

 

コノ組ミ合ワセ、誰デモ簡単ニ真似デキル~

大間産 メジ鮪を
辛子をきかせた醤油のゼリーで
     ×
マスカット・ベーリーA 2008

神田さん曰く、「ピノ・ノワールと本鮪は合う」。そのペアから派生したのが、「マスカット・ベーリーA」とメジ鮪。一般家庭でも簡単に再現できるよう、「本わさびでなく辛子にしました」のがポイント。ワインと合わせるのが難しい醤油ですが、鮪の鉄分をおさえるべく、あえて少量使用するのがいいとか。
またまた、実験。ボルドータイプの赤ワインと合わせてみると、たちまち鮪の個性が薄れてしまいました。白ワインにすると、今度はワインの魅力に広がりが出ない……。そう、料理が引き立てられるだけでなく、ワインもおいしく感じる組み合わせでないと。
「メジ鮪+辛子+マスカット・ベーリーA」の法則、覚えておきます!

 

濃厚ダネー、日本ノ赤ワイン!ウナギト合ウネ

吉野川産 天然うなぎの飯蒸し 笹の香り
        ×
メルロ&カベルネ・ソーヴィニヨン 2008

長野産メルロと山梨産カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンド。ボルドースタイルでありながら、日本ならではの豊かなハーブ香がエキゾチックです。

ここに肉料理でなく、うなぎを持ってきた神田さん、さすがのセンス! 巻いた笹の青い香りが、ワインのハーブ香と重なって見事な調和を醸し出します。

同じ赤ならイケるんじゃないか、と人気の高かった産地シリーズ「塩尻メルロ2007」も合わせてみました。でも、こちらは果実味たっぷりだから、もう少し甘いタレのほうが合うんだなぁ……。
ほどよい甘さのうなぎには、清涼感ある「メルロ&カベルネ・ソーヴィニヨン」でコンプリート。丑の日の定番になりそうです。

外人に、「ワインハ和食ニ合ウ?」と聞かれたら、答えは当然YES。でも、その後で「ただし、和食と上手に合わせるためには、ちょっとしたコツも必要ですよ」と付け加えつつ、料理別に日本ワインを勧めてみてください。料理とワインがピッタリとハマった瞬間、外人も日本人も「OH!」「おぉっ!」と感動できますから。

名店「かんだ」の神田裕行さんは、「お椀物など、外国の方には難しい料理かも。でも淡い味をちゃんと味わうと、繊細な喜びがあるんです」と和食ならではの楽しみ方をレクチャー。
登美の丘ワイナリー長の大川栄一さん(中央)は、トレードマークだったアゴ髭を剃りあげ心機一転。広報面でバックアップする日色由紀子さん(左)、そして筆者(右)も、その変身ぶりを前に「大川さん……童顔になりました??」。


 
 

世界を感動させる“日本ワイン”を。サントリー日本ワイン

http://www.suntory.co.jp/wine/nihon/index.html