ブルゴーニュ美食案内 – 3 – ロワゾー・デ・ヴーニュ
ワインと最先端料理のマリアージュ

(2014.04.09)
ベルナール・ロワゾーの流れを汲んだクリエイティブな料理が供される
ベルナール・ロワゾーの流れを汲んだクリエイティブな料理が供される
70種類のグラスワインをあわせて

ロワゾーとは、2003年に亡くなった三ツ星シェフ、ベルナール・ロワゾーのことだ。ブルゴーニュのソーリューにあった彼の店、ラ・コート・ドールは、婦人が経営を引き継ぎ、ル・ルレ・ベルナール・ロワゾーと改名していまも健在である。このロワゾー・デ・ヴーニュも2007年に婦人がオープンした店だ。ロワゾーは生前ボーヌに店を持ちたいと言っていたそうだから、婦人が遺志を引き継いだことになる。場所はボーヌの名門ホテル、ル・セップの隣。ロワゾーの流れを組んだモダンな料理とブルゴーニュワインのマリアージュをテーマにした店だ。この店の最大の特徴は、ワインのグラス売りである。常時70種類のワインが、窒素充填式のサーバーから提供される。開店当初はグラス売りしかなかったそうだが、やはりボトルでという客も多く、いまではボトル売りにも対応している。ディナーのコースメニューは、日替わりで、前菜、メイン、デザートを各5種類からチョイスするシステム。そのひと皿ごとにソムリエが選んだワインが組み合わされている。ブルゴーニュ最先端のマリアージュ感覚、ぜひ試してみたい。

メインの料理から。ヒメジのブランシャ焼き、チョリソのピペラード添え。メオ・カミュゼのフィサンをあわせて
メインの料理から。ヒメジのブランシャ焼き、チョリソのピペラード添え。メオ・カミュゼのフィサンをあわせて

前菜のひと皿。ホタテとザリガニ、キノコのカプチーノ風。ヴァンサン・ダンセールのシャサーニュ・モンラッシェとともに
前菜のひと皿。ホタテとザリガニ、キノコのカプチーノ風。ヴァンサン・ダンセールのシャサーニュ・モンラッシェとともに

メインのひと皿。鳩のもも肉のカラメル風。フレデリック・マニャンのシャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・コンボットをあわせて
メインのひと皿。鳩のもも肉のカラメル風。フレデリック・マニャンのシャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・コンボットをあわせて

デザートのひと皿。栗のデザート、アマレット風味のマスカルポーネのシャーベット添え。チェリーとチョコレート風味のリキュールと
デザートのひと皿。栗のデザート、アマレット風味のマスカルポーネのシャーベット添え。チェリーとチョコレート風味のリキュールと

レストランの入口。ボーヌ市内のホテル、ル・セップに隣接している
レストランの入口。ボーヌ市内のホテル、ル・セップに隣接している

 グラス・ワインのサーバー。かなりいいワインまで70種がグラスで飲める

グラス・ワインのサーバー。かなりいいワインまで70種がグラスで飲める
この記事は、ワインカルチャーを語るWEBマガジン「Wine & Story」から記事提供を受けて掲載しています