from 大阪 – 12 – 奈良でも日本ワイン!
日本ワインが飲めるお店・奈良編

(2014.02.17)

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大阪難波から電車でおよそ50分

日本ワインが飲めるお店・大阪キタ編に続いてはミナミ編を…と思っていたのですが、奈良に素敵なお店を見つけましたので急遽、先にこちらをご紹介いたします!

近鉄大阪難波駅から何度か電車を乗り継ぐことおよそ50分、真菅駅から歩いて10分のところにあるイタリア食堂『La SOSTA(ラ・ソスタ)』さん。奈良の中心市街地ではなく少し郊外になりますが、なんとなく耳にしたことのある古墳や神社が近くにあり、古代史好きにはたまらないエリア。

大きな駐車場のある郊外型レストランで、しかもお店はイタリア食堂。ほんとにここで日本ワインが飲めるの??と思われるかもしれませんが、席について本日のグラスワインをおすすめしていただいたときに俄然テンションがあがりました。

料理に寄りそう素直な味わいのワイン
この日の白ワインのおすすめは神戸ワインのシャルドネ、飛鳥ワインの甲州とシャルドネ、そして四恩醸造の甲州。その他には北海道・上幌ワインの藤澤農園余市ケルナー2012年があり、迷うことなくこちらをチョイス。

上幌ワインは昨年発売後にすぐに売り切れてしまった人気のワイン。お店でもすぐに仕入れ、大切にセラーで寝かせていたとのこと。

料理はおまかせのランチコースを。前菜盛合せはイカ、ローストビーフ、生ハム、そして色とりどりのお野菜たち。すべて近くの農家さんから仕入れた地元の新鮮なお野菜は、みずみずしく優しい滋味にあふれていました。優しい果実味とほのかな苦みが心地よい北海道のケルナーも、そっと寄り添う素直な味わい。
湧き出る石清水のような爽やかさ
湧き出る石清水のような爽やかさ
優しい味わいの地元の野菜
優しい味わいの地元の野菜
野菜にこだわるペペロンチーノに、大阪のワイン!
食欲をそそる香りとともに運ばれてきたのはいろどり野菜のペペロンチーノ。ふっくらとした香りに頬を緩めながら野菜を一口、ジュワッと広がる甘みと苦みに、グラスを持つ手も自然に反応してしまいます。

次にいただいたのは赤ワイン、大阪は羽曳野にある仲村わいん工房の新酒でした。荒々しさもありますがそれを補ってあまりあるジューシーな果実味と柔らかい酸。手造り感たっぷりの“地酒”はゆるゆると染み渡り、テーブルでの会話を弾ませてくれる頼もしい引き立て役。

パスタにはやっぱりイタリアワインでは?という意見もごもっともですが、ラ・ソスタさんのパスタはガツンとくる感じではなく、ふわふわと漂うように胃袋におさまるイメージ。亀井シェフいわく「味付けも最小限ですし、素材のよさを引き出すような料理を心がけています」とのこと。この自然体な感じが、ゆる~い美味しさの日本ワインを呼び込むのかもしれません。

パスタは3種類の中から選べます
パスタは3種類の中から選べます
するすると一本飲めてしまいそうな美味しさ
するすると一本飲めてしまいそうな美味しさ
手間ひまかけた牛タンの赤ワイン煮込み

仲村わいん工房の新酒と一緒にいただいたのは牛タンの赤ワイン煮込み。牛タンと赤ワインをシンプルに、じっくりと時間をかけて煮込んだ、見た目は濃厚な一皿。もちろん旨みも凝縮しているのですが、食後感はおどろくほど軽く、さらさらと入っていきます。食べれば食べるほどお腹が空くような感覚に。

ナイフを入れるのも楽しい肉厚な牛タン
ナイフを入れるのも楽しい肉厚な牛タン
ドルチェも爽やかな甘さ
ドルチェも爽やかな甘さ

シンプルだけど旨い。また食べたくなる、心も身体も喜ぶお料理。一歩後ろをついて歩くような控えめな美味しさが身上の日本ワインが、あわないはずがありません。

「日本(地元)の食材をふんだんに使った料理と一緒に“日本のワイン”を楽しんでほしい。“日本”に生きていることを思いっきり楽しみたい!そう考えております。」にこやかな笑顔で前を見据える亀井シェフ。野菜農家さんたちとの繋がりも強く、いつかは自分たちでブドウを栽培して“奈良のワイン”を造ってみたいとか。

夢は大きく広がります!!

ランチメニューは3種類から
ランチメニューは3種類から
コアなファンも目を見張るボトルが開いてます
コアなファンも目を見張るボトルが開いてます

イタリア食堂LA SOSTA(ラ・ソスタ)
住所:奈良県橿原市中曽司町319-13 TEL:0744-24-0020
営業時間:11:30~15:00(L.O. 14:30)、17:30~22:00(L.O. 21:00) 水曜定休
※全席禁煙
近鉄大阪線「真菅駅」にて下車。北出口を出て左へ約50M進み右へ。踏み切りを背にして約400M行くと中和幹線に出るので左へ。約200M先左手が「LA SOSTA」です。(駐車場10台)