大門のニューオープン、ご当地酒場『北海道八雲町』へ!

(2010.09.03)

初めまして。
美味しいもの、ドキドキするもの、感動するもの。
ハイディ的日常の楽しみをこれから沢山紹介して行けたら……と思っています。

今回は8月5日に大門にオープンしたばかりのご当地酒場『北海道八雲町』に行ってきました。
まず、取材先が『北海道八雲町』と決まったと知らされた時。

えっと…………….八雲町ってどこですか??

失礼ながら知識のカケラもなかった私は慌ててWEB で検索。
そこで仕入れた情報は:

北海道の南部渡島半島に位置する
酪農と漁業の盛んな町
木彫り熊発祥の地
バター飴の元祖

……なるほど。

漠然とした情報を頭に入れ、あとは案ずるより生むが易し(?)、
直接お店に行っていろいろ教えてもらおう!と期待に胸を膨らませて向かったのでした。

大江戸線、大門駅A3出口を出てすぐ右にお店の看板が見えます。駅から近っ!
お店に入ると「いらっしゃいませ~!」と威勢のいい声に出迎えられました。

1階には新鮮な魚介類が所狭しと並んでいます。どれもゴロン、とサイズが大きい!
食材を見ているだけで、もうお腹の空き具合がMAX。

二階席の奥のゆったりした掘りごたつに案内され、
早速お店イチオシの「元山牧場のコーヒー牛乳ハイ」を注文します。
手元に届いたコーヒー牛乳を開けようとしたら、
「こちら上にクリームの層ができているので、まずは振ってから開けて下さい」とのこと。

興味本位でパカっと振らずに開けてみると……

牛乳の蓋を開けたら……。クリーム状!
お酒を混ぜてコーヒー牛乳ハイ!

蓋の内側にこってりとクリーム状の牛乳がついてます。濃ぃ~のが一目瞭然。
なんでも15分瓶を振ると、バターができてしまうのだとか!

さすが酪農発祥の地のなせる技。
一口飲んでその濃厚さに感動。
お酒を混ぜてコーヒー牛乳ハイにし、頂きました。

最初に出された料理は刺身のお造り。

ホタテ、まぐろ、ブリ、青つぶ貝、いくら、ウニ、王鰈、甘エビ、ホッケ、サーモンと早々たるメンツ勢揃い。二人前お造りが1380円。素敵すぎ。

八雲町は町の東部は太平洋、西南部は日本海に面しているという日本で唯一、太平洋と日本海の二つの海に面した町。
太平洋と日本海二つの海から水揚げされた新鮮な魚介類をいただけるという、恵まれた環境にあるのですね。

今日のイクラは太平洋側、ウニは日本海側で採られたものという説明を聞きながら、2つ海の幸をいっぺんに味わえるという贅沢な事実にしばしウットリ……

また、このお店の名物は王鰈という高級カレイ。
私は今回初めて頂いたのですが、まず見た目の透明感が新鮮さを物語っています。
カレイ独特の淡白な味の中にもコリコリという食感が、たまりません。

次は真ホッケの刺身に箸を伸ばします。
都内ではなかなかお目にかかれないホッケの刺身に、心躍ります。
ホッケは採れてから100時間の間でしかお刺身として出せないそうです。
ホッケの旨み成分が持続する時間を計算して、採れてすぐに八雲町から出荷、
一日半(約40時間)かけてお店に到着。そこから新鮮なお刺身として提供されます。
はるばる八雲町から鮮度を保って、私の目の前に届いた真ホッケはミルキーで艶やか。

ドキドキしながらちょこっとお醤油を垂らして頂いたそのお味はさっぱり。
とにかく食感がシャキシャキ! 鮮度が高いのが存分に伝わってきました。
上品な味に舌鼓を打ちます。海鮮好きの私はこの時点ですでにポーーーっと至福状態。

次の料理はホッキ貝とホタテの七輪炙り。
両方ともとっても大ぶりで網に乗っている姿は傍から見ても重量感たっぷり!
ホッキ貝は炙って身が赤くなるのが食べ頃ということで、
じーっと観察していると……

ほどなく周りからポッと恥らうように赤くなっていきました。
うう、女の私から見てもなんだかとっても艶っぽいではないか。思わず見とれます。
一口ほおばると、その甘さと肉厚感に感激。

この七厘炙りは、『お貝得セット(三種)』で990円。ホッキ貝、ホタテ貝と白貝かツブ貝のどちらか選んで3つでのこのお値段はかなりお値打ちです。ネーミングもかわいい♪

魚介類が続いてる中、ポテトサラダが到着。
八雲町は北海道の中でも比較的温暖な気候なので、
ジャガイモやアスパラガスなど畑作物もおいしいのです。

特にこのポテトサラダ、手で丹念に潰しているが見てとれる
均一でないゴロっしている見かけがなんとも手作り風。

塩味が効いていて、味は濃いめですが本当に美味!
(辛口・笑)美食家の小松氏も大絶賛。スタッフ一同感激した逸品でした。

シメはお碗から溢れそうなほどのイクラが乗った鮭イクラ丼。
ここで既にお腹いっぱいですが、あまりの新鮮さとプルプル感に抗えず、完食。

『北海道八雲町』はランチタイムも営業していて、毎日個数限定で、鮭イクラ丼をやっています。
980円で味噌汁と小鉢2つ付いて、新鮮なイクラがてんこもりだそうです。

私もオフィスが近ければ絶対来るのに〜。
近くで働いてる方はトライしてみてはいかがですか?

この日は八雲町長の川代さんもお店を応援すべくいらっしゃっていて、
八雲町の海の幸、山の幸も存分にアピールしていました。
わざわざ東京のお店にお目見えになったのは、
『北海道八雲町』社長、合掌智宏さんの並々ならぬ熱意に感動、
全面的にバックアップしようと思ったからだそうです。

インタビュー・ウィズ・社長

 

 

町長さんにそこまで信頼されている社長の合掌さんは、
では八雲町の出身かと思いきや、
なんと2年前まで、八雲町自体知らなかったとのこと!

『北海道八雲町』は2年前に合掌さんが友人を通じて八雲町の食材を知ったことから始まります。
あまりの美味しさに感激した合掌さんは、八雲町という町の名を食を通じて広めたいと決心を固めます。
当時すでにホルモン酒場『合掌』を都内で3店舗経営して、
成功を収めていた合掌さんは数名の有力者たちの後押しを受け、
八雲町長さんに力のこもった企画書を提出します。

合掌さんの熱意に感動した町長は、バックアップを約束。
都内での店舗展開に至ります。
『北海道八雲町』の第一号店は日本橋にアンテナショップとしてオープン。
そして今回満を期して、大門に二号店を構える運びになったわけです。

大門といえばご当地飲食店の激戦区で有名ですね。
ここに出店するというのは、ガッツリ勝負に出ている証拠。
トントン拍子に自分の店舗を増やし続ける合掌さんは、何とまだ33歳という若さ!

今回、合掌さんに『北海道八雲町』にかける熱意とビジネスの成功の秘訣をお伺いいたしました。

― 合掌さんはお若いですがいつ起業されたのですか?
「僕は福井県出身なのですが、25歳で飲食業につき、27歳の時に起業しました。」

― お店が成功した理由はなんだと思いますか?
「一番はやはり八雲町の食材の素晴らしさだと思います。
直に食材を仕入れているので、よい食材を安くお客様に提供できるのが強みです。」

― 他のお店との差別化はなんでしょう?
「このお店が八雲町のアンテナショップで、町公認のものだということです。
今懸念されている食の安全や安心をお客様に提供できている点が、
他のお店と違うところだと思っております。」

― それではまだ『北海道八雲町』に来られていない人にひと言アピールお願いします。
「僕自身、2年前までは八雲町という町の名前を知りませんでした。
でも、1度食べていただければ必ず町の名前を覚えてくれると思っております。
それほど、八雲町には素晴らしい食材が揃っています。ご来店心よりお待ち申し上げます。」

自分の熱い思いを企画書に起こしたことから始まった『北海道八雲町』。
合掌さんの熱心な姿勢に感動した協力者を次々と惹き付けて、大門の二号店展開にまで至りました。この二号店の店長は、合掌さんの6歳下の弟です。

ここで弟さんの店長のプチ・エピソードをー

ガヤガヤとした雰囲気の取材班の私たちが、ホタテ貝の七輪炙りを食べようとした時。
店長がすっと横に来られて、一番だし昆布しょうゆのフタを開け
「この内蓋くらいの醤油の量が丁度いいですよ」と教えて下さいました。
場の雰囲気を察して控えめに、食べるタイミングをきちんと見計らってのさりげないアドバイスに、
サービス業の真骨頂を見た気がしました。

ビジネスセンスに長けていて、事業展開に情熱をかける兄と、
最高級の食材をお客様に喜ばれるよう細やかなサービスに尽力する弟。

この2人の最強タッグであれば、『北海道八雲町』の魅力的を都内に大々的に広めてくれそうです。

素敵な男性陣と記念写真。右から川代義夫八雲町長、合掌智宏社長、八雲町役場の荻本和男さん、合掌厚朗店長、アサヒビールの鈴木貴彦さん、そして同行してくれた永崎ひまるさん。皆様、八雲町尽くしの美味な夜をありがとうございました!

皆様も、ぜひその魅力をご自分の目と舌で確かめに大門まで繰り出してみてはいかがですか?
嬉しい驚きに出逢えることと思います。
私も今度はプライベートでズワイガニ食べに来ようかな♪

ご当地酒場 『北海道八雲町』 浜松町

Tel. 03-5408-3393
東京都港区芝大門2-4-2
11:30~14:00(L.O.14:30) 17:00~23:30、
土日祝22:00
無休