籾山由美の東京-島根 小さな暮らしバレンタインデーのチョコレート
準備はOK? 超簡単手作りチョコ。

(2012.01.27)

右も左もチョコだらけの季節がやって来ました。義理チョコもあげないと決めた中1の2月14日。その日以来の封印を解き、超簡単もらって嬉しいチョコレートを目指して制作を開始。技術がないので板チョコを溶かして固めるだけのバレンタインデー・チョコです。

思い起こせば中1のバレンタインデー。T君に告白をするべく缶詰めの貯金箱を崩して買いに行ったウヰスキーボンボンチョコ。目一杯頑張る気持ちの私の2月14日放課後、チョコレートを渡そうと親友A子に偵察してもらい私は渡り廊下階段下に待機する。A子がひゅーんと飛んで来て「モミ、今がチャーンス!。」とこっそり報告を受ける。ドンと背中を押されて前に出た。ところが世間は思うように行かない事を知らされる。クラスメイトのK子ちゃんがT君にリボンを掛けたチョコ入りらしいパッケージを渡している! どうしよう私。そのままチョコを握って棒立ち……。嬉し恥ずかしの真っ赤な顔でK子ちゃんが私の目の前を走って行く。あああ~、出遅れた!! すでに遅し。隣で立っていたA子のつぶやき「後悔、後に立つ……」その通り。後悔は後からやってくるのです。なぜならこの後、肩を落としながらA子と教室に戻り、チョコレートのヤケ食い。それをクラス委員に見つかった。つまり即、職員室。ウヰスキーが本物だったため、酔っぱらってフラフラしながらの道行き。その後は想像におまかせいたします。後悔は後に立つのです。笑えない。

楊枝の素材に工夫を。これがセンスのバロメーターです。

●マシュマロ・チョコ
マシュマロを使ったこのバレンタインデー・チョコは、見た目だけが大事です。楊枝に何を使うかがその人の感性の見せ所。私は花道家を名乗っていますので庭木のオリーブを切って楊枝にしてみました。市販のお洒落な楊枝もいいのですが、作っていて楽しいのでこんな所も工夫してみました。

作り方は、板チョコを湯煎で溶かし、マシュマロを溶けたチョコレートに半分浸します。適量と思われる所でチョコレートから出して固まるまで待ちます。これで完了。ただしチョコのついている部分を下にしないで下さいね。綺麗に外れないのでショックです。


見た目だけで勝負! 名付けて「出会った瞬間に恋をして」
チョコの量をしっかり把握。作業途中で足りないのが一番困ります。

●準備と「出会った瞬間に恋をして」マシュマロチョコの作り方

奥から板チョコレート、白いマシュマロとチョコ練りマシュマロ、しみチョコチップ、マーブルチョコ2種類。

チョコレートはコーヒーカップとマシュマロで約180g。それ以外の材料は好みで。私は甘い物は好きですが一度にたくさん食べられません。余ると食べきれないのでチョコの量にこだわりました。想像通りの分量でした。達成感があってこれは嬉しい。実はチョコという素材は初めての経験です。簡単なはずがかなりの苦戦。と言いつつ、甘い物はなんでも食べる甥っ子に送ろうと考えています。今年は本命が見つからず時間切れ。世間はままならず。来年だー!(笑)

チョコレートの日だからチョコつながりで材料を。
オリジナルな発想で型抜きにトライ!
コーヒーカップ・チョコ。

●コーヒーカップ・チョコ
今回は板チョコの量を考えて納豆のケースを選びました。固まったチョコを器から出すのに苦労します。器の形は底が口より細く、デコボコの少ない事が必須条件。必ず型の内側にラップを敷いておいて下さいね。引っ張るとチョコがスルリと抜けます。ただしラップのシワが多いとチョコを挟んで固まります。ラップを外すのに挟んだままちぎれます。これでは食べられません。私はこのために3回もやり直しをしてしまいました。(泣)

やり直し3回。思いのほか手強い型抜きチョコ。
デザインがなんであれ、事前に考えた工程に沿って作りましょう。

●準備とコーヒーカップチョコの作り方

今回も身の回りにある道具を使いました。材料の分量を間違えないようにするには仕上がりまでの工程表を事前に書くといいですね。今回は溶かして固めるだけの方法です。お菓子作りが好きな方には物足りないレシピかも。

向かって左、コーヒーカップの型抜きはシワを整えながらラップを内側にあて、器に溶かしたチョコを流し込んだもの。その右、固まるのを待ってラップを引っ張りながら取り出し、壊れないようにそっとラップを剥がします。出来たボディにチョココーティングした取手部分のしみチョコ(C字型)を着けて出来上がり。カップの取手になるお菓子は器より大きくても駄目、重いクッキーも無理があります。器と見比べながら取手のお菓子を探すのが一番です。この条件で見つけたのがしみチョコ。このお菓子をお箸の先で削ってCの字にします。後はチョコでコーティング。崩れやすいので何個か余分に作る事をお勧めします。


細かいパーツは先に準備。最後に作るとチョコが足りないことも。

型抜きチョコの器は大きすぎず、深すぎず。完成図の想定を間違えず。

「マシュマロチョコ」「コーヒーカップチョコ」に使用したフード以外のアイテムは、写真のように、納豆の白いケース直径8cmx深さ5cm、ラップ、楊枝用のオリーブの枝、リボン。

チョコレートは溶かすだけなので素材は美味しいものを選んでください。そこで行って見て欲しいのが町田が本店の『富澤商店』です。材料の品質も良いし、初心者も上級者にもグッと来るお菓子の道具揃います。例えば京王百貨店新宿店8階にある『富澤商店 京王新宿店』は町田価格? と思わせる値段設定がとても嬉しい。まだ行った事ない人、『富澤商店 ルミネ有楽町店』などいろいろ店舗が増えていますからぜひ行ってみて! オンラインショップもあります。

富澤商店 

ラップは必須の道具。初心者にはこれが無いとできません。