蔵出しワインを楽しみませんか? ~ひらまつ定例ワインの集いのお誘い~

(2009.06.05)

ワイン会開催店舗の一つ、東京・西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』

ひらまつグループでは毎月各店舗で『定例ワインの集い』を開催しています。

このワイン会でお楽しみいただくワインは、フランスのそれぞれのワイン産地を代表するシャトー、ドメーヌと社長の平松との長年に渡る信頼関係のもとに直接取引をさせていただいている蔵出しワインが中心です。ワインは当社グループのために瓶詰め、出荷され、お店に届くまで太陽の光に一切あたることなく、完璧な環境を保っていますのでまさに「最高の状態」のワインを味わっていただけます!

今回は、このワイン会の様子を体験レポートいたします。

最高のワインを!

ワイン会開催店舗の一つ、東京・西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』では毎偶数月の第4水曜日に「定例ワインの集い」を開催しています。去る4月は変則的に15日(水)に開催しました。

お店は外苑西通りの一本裏通りに位置する緑豊かな白亜の一軒家。名前にある「キャーヴ」=cave、ワインカーヴのとおり、豊富なラインナップを誇るワインを自由なスタイルで気軽にお楽しみいただける、広尾の『レストランひらまつ』の姉妹店です。

まずは吹き抜けの螺旋階段を上がり、開店扉をくぐって2階のレセプションへ。支配人とレセプショニストに加え、この日はヘルプに来ている近隣店舗のソムリエやスタッフが笑顔で迎えてくれます。

今回は70名近いご予約をいただき、3階のメインダイニング、4階のルーフテラス、2階の個室2室も使っての開催です。私達はエレベータで4階のルーフテラスへ。メインダイニング同様室内に置かれた緑ラタンの椅子がリゾート地の雰囲気を彷彿とさせるこの空間は天井が開閉式で天気のいい日はオープンになり、婚礼時にはガーデンチャペルとしても使われています。まずはテーブルでお会計を済ませ、卓上に置かれたメニューに期待を高まらせながらスタートを待ちます。

エントランス。 当日の店内の様子。 メインダイニングの様子。

フロアのお客様がそろったところでまずは支配人がご挨拶、その後シェフから今日のお料理の紹介の後、錦織ヘッドシェフ・ソムリエから今日のワインについての紹介です。錦織ヘッドシェフ・ソムリエは社長の平松とともにフランス各地の作り手を訪ねてワインを買い付けていて普段は広尾の本店レストランひらまつでサービスしていますが、ワイン会の時は各店に出張して熱くワインについて語ってくれます。

錦織ヘッドシェフ・ソムリエによるワイン紹介です。
「今回のワインは全て今日のために、特別に仕入れた蔵出しのワインばかりです。1つ目はシャンパンです。今回のテーマは「ボルドー」なのですがまずはやはりシャンパン! ということで、「ドゥラモット ブラン・ド・ブラン(Château Delamotte Blanc de Blanc)」をご用意しました。これはこのワイン会のために2ヶ月前に栓を打って出荷してもらい、昨日到着したばかりのものです!ですのでフレッシュ感や酸の味わいが違うはずです!」

「白ワインは2001年の 「シャトー・パプ・クレマン(Château Pape Clément)」の希少な白ワイン。通常「シャトー・パプ・クレマン」といえば赤ワインが有名ですがこの白ワインはもともと作り手が自分自身で楽しむために作ったもので年間6000本程度しか生産されません。赤ワインを30ケース買って1ケースサービスでついてくるかこないか、というレベルなのですが、それでもこの白ワイン欲しさに何ケースも買うバイヤーもいるくらいです。それくらいの希少性のあるワインを今回特別にわけていただきました。」

「赤ワインはボルドー最良の年といわれる2000年の「ムーリ」(2000 Château Moulin Saint Vincent-Moulis)をご用意しました。エレガントな印象を持ちながらもタンニンもきれいに出ています。社長の平松が長年親しくさせていただいているボルドーのメドック・グランクリュ協会会長でありポリー・マヌー社の社長でもあるフィリップ・カスティジャ氏から特別に分けていただいたものです。」

「そして最後はデザートに合わせて甘口ワインをご用意します。ソーテルヌ、バルサックの「シャトー・カンテグリル(2006 Château Cantegril-Sauternes)」です。2006年はなかなか難しい年だったのですが、甘味の中にも酸のキレがある、素晴らしいワインに仕上がっています。」

このワインの説明に友人は「聞いただけで美味しい……」と、もはや待ちきれない様子。すると、なんだか嬉しい香りがしてきました。最初のシャンパンです!
一口、口に含むと確かに「フレッシュさ」が違います。ブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%で作られたシャンパーニュ)は一般的に「酸」が強いイメージですがこれは酸がとってもまろやかです。「状態によってこんなに味って違うのね……。」という驚きの声が各テーブルから聞こえます。

ここからお料理もスタート。サーモンのマリネをキューブ状にカットし、セルクルで抜いた中央に、表面をかりっとあぶったうずらの半熟卵が乗っています。やさしい味わいのサーモンが、シャンパーニュのまろやかな酸の味わいとフレッシュ感を引き立ててくれます。

この日のワイン会でサーブされた3種。 前菜はサーモンのマリネです。 肉料理は仔羊背肉のロースト。

次は白ワイン。トロピカルフルーツのような果実味、しっかりとした酸がきれいに出ていて、濃厚で優雅な味わいに友人は恍惚の表情。これにはしっとりとしたリゾットを添えた真鯛のポワレに、コンソメのようにクリアに仕上げたブイヤベースのスープを注いでいただいく一皿を。(友人は次の日も朝起きて「あの白ワイン美味しかったなぁ、、」と余韻に浸っていたそうです。)

白ワインの余韻が覚めやらぬなか、次のお料理とともに赤ワインへ。普通「ボルドー」からイメージする「重い、どっしり」という印象とは少し違った華やかな印象です。こういうボルドーワインもあるの!? と驚きつつパセリ入りのクラストで覆ってローストした柔らかな仔羊背肉をいただきます。「脂身を全て取り除いて赤身のみに仕上げているので臭みがない」とシェフが言う通り、ほとんど臭みが感じられず、羊が苦手な人でも大丈夫そうな一皿。

食事が進む中、錦織ヘッドシェフ・ソムリエは各フロアの各テーブルをまわります。友人の「昔のワイン旅行の際に自転車で回ったボルドーのワイン畑のどこどこが」、なんてマニアックな話にも笑顔で対応。ワインの説明は最初に一通りしますが、もちろんこうやって会の途中でも聞きたいことや感想など気軽にお話いただけます。

私は少し他フロアの様子を見るため3階のメインダイニングへ。4階と同様、お客様は男性と女性で半半くらいでしょうか。年齢層も幅広く、カップルで参加されている人、女性4名のお友達で参加されている方、色々ですが、皆さんに共通しているのは「笑顔」。楽しそうにワインとお食事を楽しんでいらっしゃいます。

「ワイン会」と聞くと、熱心にメモを取って難しい顔をして飲んでいる、というような堅苦しいイメージをもたれる方も多いかもしれません。が、「とにかくワインを楽しんでいただきたい」との想いで開催している「ひらまつ定例ワインの集い」はこのように実際にとてもにぎやかでリラックスした雰囲気で和やかにそして賑やかに進んでいきます。

さて、最後はデザート。この定例ワインの集いでは毎回デザートに合わせて甘口ワインが登場します。このマリアージュがまた素晴らしく、これを毎回楽しみになさっている方もいらっしゃるようです。今回もワインののフルーティーさやハチミツの風味と、フルーツのシロップづけとハチミツ風味の軽いパウンドケーキ、ナッツの入ったメレンゲの相性は抜群。普段の食事では、甘いデザートワインまでたどり着かない方も多いのではないでしょうか。だからこそ、是非このような機会にお楽しみになってみていただきたいアイテムです。

ルーツのシロップづけとハチミツ風味のパウンドケーキにソーテルヌの甘口ワインを合わせて。

そして最後には小菓子とコーヒーでゆっくりと食後の余韻に浸ります。

ちなみにお料理の途中でワイングラスが空いても、ご心配なく。ワインは十分にご用意しておりますので。ただし飲みすぎにはご注意を(笑)

このようにどなたにも気軽に楽しんでいただける形で、とにかく「楽しく」開催しているキャーヴ・ド・ひらまつ 定例ワインの集い、次回は6月24日(水)に、ブルゴーニュ コート・ド・ボーヌの雄と呼ばれる「ドメーヌ・ルイ ジャドー」をテーマに開催予定です。今回も蔵元から直送の素晴らしいワインの数々をご用意いたしますのでどうぞご期待ください。ワインリストなどは下記からご覧いただけます。
6月24日(水)キャーヴ・ド・ひらまつ 定例ワインの集い ただいまご予約受付中!

定例ワインの集いは東京、名古屋、博多、札幌のひらまつグループ店舗で毎月それぞれ違ったスタイルで好評開催中です。お友達、ご家族など、皆さまお誘いあわせの上、是非お気軽にワインを楽しみにいらしてください!

 

イベント名:キャーヴ・ド・ひらまつ 定例ワインの集い
予約は以下お電話にて。
Tel. 03-5766-6880
住所:東京都港区西麻布4-3-7
営業時間:12:00〜15:00(L.O. 13:30)、18:00〜23:00 (L.O. 20:30)
月休(祝日の場合は翌日に振替)

 

ひらまつ 定例ワインの集い開催店舗
【東京】
キャーヴ・ド・ひらまつ(西麻布):毎偶数月第4水曜日  ¥12,000
キャーヴ・ド・ポール・ボキューズ(広尾):毎奇数月第4水曜日 ¥6,000
代官山アソ チェレステ 二子玉川店(二子玉川):毎偶数月 第1水曜日 ¥12,000
【名古屋】
オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ 毎奇数月 第3火曜日  ¥1万2,000
ブラッスリー ポール・ボキューズ ラ・メゾン:毎偶数月 第3火曜日 ¥6,000
【福岡】
レストランひらまつ 博多(博多):毎月開催 偶数月¥6000、奇数月¥12,000
【北海道】
ル・バエレンタル(札幌):毎月開催 偶数月¥6,000、奇数月¥12,000

各店次回開催詳細はこちらをご覧ください。

 

キャーヴ・ド・ひらまつ 4月定例ワインの集いメニュー

<delamotte Blanc de Blanc>
軽く燻製をかけたサーモンのマリネ 
フヌイユのムース ウズラの半熟卵と共に

<2001 Château Pape Clément Pessac Léognan>
真鯛のポワレ サフラン風味のリゾット
クリュスタッセの香りと共に

<2000 Château Moulin Saint Vincent Moulis>
パセリのクルートを纏った仔羊背肉のロースト タイム風味のジューソース

<2006 Château Cantegril>
グリーンレーズン入りヌガーグラッセ 
フルーツのマセレと蜂蜜風味のパン・ド・ジェーンヌ

コーヒー・小菓子

 

筆者プロフィール

八反 雅代

株式会社ひらまつ 営業推進部 広報

岐阜県飛騨高山出身。
兼業農家の家に生まれ育ち、故郷と食べ物への愛着(執着?)は人一倍。
気のおけない仲間と楽しむ美味しい食事とお酒が元気の源。
シャンパーニュをはじめとする泡系飲み物全般と白ワインを好む、おおらかおおざっぱのO型おとめ座自転車ツーキニスト。
http://www.hiramatsu.co.jp/restaurants/